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慢性腎臓病に対する新規ナノ治療戦略の確立へ向けての前臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K12858
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90130:医用システム関連
研究機関岩手大学

研究代表者

片山 泰章  岩手大学, 農学部, 教授 (70436054)

研究分担者 佐藤 洋  岩手大学, 農学部, 教授 (00726606)
宮崎 雅雄  岩手大学, 農学部, 教授 (20392144)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード腎虚血再灌流 / ラット / ナノ粒子 / ピタバスタチン / 腎臓 / ナノ治療
研究開始時の研究の概要

ピタバスタチン(PTV)はヒトの高脂血症治療薬として知られているが、近年その抗線維化作用などによる腎保護効果が注目されている。しかしながら高用量投与では重篤な副作用が発現するため慢性腎臓病(CKD)治療薬としては臨床応用に至っておらず、臨床応用を達成するためには薬物送達システム(DDS)のコンセプトが必須と考えられる。乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)ナノ粒子DDS製剤は薬物の吸収・持続性を効率よく高め、また薬物を病変部へ選択的に送達できることが知られている。そこで、本研究ではPTV封入PLGAナノ粒子製剤のCKD治療への有効性を生化学的かつ病理組織学的に解明する。

研究実績の概要

本年度は先行研究としてまず、げっ歯類で実績のあるラット左腎虚血再灌流モデルにより虚血腎障害を惹起し、再灌流後24時間でのFITCナノ粒子の左腎組織への分布について検討を行った。FITCナノ粒子の投与量はラットの心筋虚血再灌流モデルで虚血障害抑制効果が認められるピタバスタチン(1mg/kg, 4mg/kg)を含有するナノ粒子投与量を用いた。肝臓や脾臓にはFITC強染は認められなかった。左右の腎組織には明らかな差異は認められなかったが、左腎組織の方がやや染色が強く、尿細管腔内に強染が認められた。髄質よりも皮質の方が強く染色されていた。次年度は再灌流後1、3、6時間において再度検討することにした。
また、ラットによるアデニン投与腎障害モデルを作成し、ピタバスタチン含有ナノ粒子の腎機能への影響について検討した。投与量はピタバスタチン4mg/kgを含有するナノ粒子量とし、投与は静脈内投与とした。観察期間はアデニン投与開始3日間とし、ナノ粒子はアデニン投与開始から3日間とした。本検討では、ナノ粒子投与はアデニン腎障害急性期において腎機能評価マーカーであるBUNおよびCreには両群間に明らかな差異は確認できなかった。同様に腎組織においても尿細管間質の線維化、炎症細胞の浸潤の程度に差異は確認できなかった。ピタバスタチンの有効性についてはラット腎線維化モデルでその有効性が報告されている。次年度は腎線維化モデルにおいてナノ粒子の有効性について検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ナノ粒子の供給に遅れが出たため。

今後の研究の推進方策

ナノ粒子の腎組織への分布については、観察期間をより短時間にして検討することにした。
また、ピタバスタチンナノ粒子の有効性については、急性腎障害モデルではなく、慢性の腎線維化モデルを用いて検討することにした。

報告書

(1件)
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2023-12-25  

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