研究課題/領域番号 |
22K12886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
末永 弘美 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10372707)
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研究分担者 |
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00335754)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 周産期うつ病 / エジンバラ産後うつ病質問票 / EPDS / HRV / 脳活動量 / 快刺激 / 海映像 / 自律神経機能評価 / 血中ミネラル濃度 / 自律神経機能 / エジンバラ産後うつ質問票 |
研究開始時の研究の概要 |
周産期うつ病は、周産期合併症の中でももっとも頻度の高い疾患であり、将来のネグレクトや虐待などに繋がる可能性も高く、児の成長に及ぼす影響は計り知れない。現在のスクリーニング方式では偽陽性や偽陰性が多いことから、不必要な診療の増加や治療の遅れによる重症化が懸念されている。本研究では広くスクリーニングに用いられるエジンバラ産後うつ病自己評価票に、我々が新たに考案した頻度スコアを併用し精度の向上を目指す。さらに妊娠初期、中期、後期の客観的かつ定量的評価として心拍変動(HRV)による自律神経活動評価を追加し、産後1年間のうつ症状の発症の追跡調査を含む縦断的調査の結果からスクリーニングシステムを構築する。
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研究実績の概要 |
周産期うつ病は、周産期合併症の中でももっとも頻度の高い(有病率20%)疾患であり、将来のネグレクトや虐待などに繋がる可能性も高く、児の身体的、精神的、社会的な成長に及ぼす影響は計り知れない。最悪の場合は自殺にも繋がる深刻な社会問題であることから、早期発見・早期介入のためのスクリーニング体制の構築は急務である。2017年公布のガイドラインでは自記式質問票によるスクリーニングが推奨されているものの、偽陽性や偽陰性が多いことから、不必要な診療の増加や治療の遅れによる重症化が懸念されている。本研究の第1段階として、広くスクリーニングに用いられるエジンバラ産後うつ病自己評価票(EPDS)の陽性的中率向上を目指して新たに考案した頻度スコアを併用し精度の評価を実施した。その結果、実際の頻度よりも過小評価されることがあり、特に自傷行為願望がある場合にその傾向が顕著であった。また、不安や抑うつ、興味の消失など感情の3因子による詳細な分析もEPDS陽性的中率の向上には必要かもしれない。 さらに、妊娠初期の妊婦におけるエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)への回答と並行して自律神経機能評価および脳活動量の評価も行った。また、快刺激としてリラックス効果がすでに明らかとなっている海映像の動画を視聴中の自律神経機能評価、脳活動量評価も実施した。その結果EPDS高値群とEPDS低値群との比較では心拍変動(HRV)によるHF、LF/HFに有意な差は認めなかったが、脳活動量での比較では、快刺激に対してEPDS高値群では不快な感情が高まる傾向を認めた。したがって、一般的にはリラックス効果が示されている海映像などの快刺激に対して気分の落ち込み傾向がある場合は必ずしもポジティブな感情を刺激するとは限らないことが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに予定通り、妊婦54人の妊婦における妊娠初期、中期、末期の検査が実施中であり、妊娠初期の検査結果についてはすでに成果報告を行っている。さらに本年度中には54名の産後のフォローアップも終了し、成果報告の予定である
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今後の研究の推進方策 |
これまでに予定通りの54名の妊婦に対して計画に沿った検査を実施中であるが、今後はさらに睡眠の質を加えた評価の実施の可能性について検討するためのパイロットスタディも計画中である。
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