研究課題/領域番号 |
22K12889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
木村 春彦 公立小松大学, 生産システム科学部, 教授 (60141371)
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研究分担者 |
南保 英孝 金沢大学, 電子情報通信学系, 准教授 (30322118)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | オートバレーパーキング / アクティブAI医療情報 / 独居高齢者 / 問題行動早期発見 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠障害、徘徊、暴力行為、情緒不安定、異食などといった高齢者の問題行動が社会問題となっている。特に独居高齢者の場合には問題行動の発見が遅れ重症化する傾向がある。また、これまでの早期発見方法ではカメラを安易に用いた画像処理や、身体に計測器を装着し動きを束縛するものであった。そこで本研究では、独居高齢者のプライバシーや身体の動きを束縛せずに、生き甲斐や楽しみを尊重し、アクティブAI医療情報を用いて、睡眠障害・呆け・認知症・ストレスに限定した独居高齢者の問題行動を早期に発見するための、安価で人手がかからない支援システムを開発する。
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研究実績の概要 |
独居高齢者の生活上のヒューマンエラーや異常動作を検出するシステムの設計、開発、吟味考察を行った。ここでは、対象とするヒューマンエラーと異常動作を自宅内の通常生活と立体駐車場での運転状況に限定した。独居高齢者の活動認識にはネットワークカメラを使用するが、プライバシー保護のため、身体は黒で塗りつぶした。脱衣室、トイレ、寝室等では研究代表者らが開発した通信機能付きのマルチ型ニオイセンサ(計測自動制御学会論文集,vol.7,no.6,pp.1077-1083)や圧力センサを使用した。このニオイセンサはプロダクションシステム(人工知能用の推論ソフト)を用いて、4種類のセンサ(可燃性ガス、一酸化炭素ガス、温度、湿度)からの出力信号の特性曲線から、家庭内で発生する3つの災害(火災、ガス漏れ、一酸化炭素ガスの発生)を同定し、可燃性ガスセンサの出力信号の特性曲線から、独居高齢者の『起床と就寝』、『食事中や準備中』、『ドアの開閉』等を認知する。また、圧力センサを用いて独居高齢者の転倒や歩き方の異常等を検知する。更に、独居高齢者が写っている各ネットワークカメラからの動画を、時系列を基に一本の動画に作り変え、これに浴室、脱衣室、トイレ、寝室での滞在時間や起床・就寝時間等の状況を加えることにより、独居高齢者の動線や時系列上の動作を表すマスター動画を作成する。これを元にヒューマンエラーや異常動作を探すことになっていたが、外来者等で複数人居る場合には、各動画に写っている被験者間の一致性の確認において誤認識があり、矛盾が生じる場合があった。また、立体駐車場での高齢者の運転状況を調べ、高齢者にとって安全な駐車場について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
装置の使い方や、ネットワークへの組み込みや、画像認証等において想定外のトラブルが起こり、その都度、マニュアル等で確認するのに多くの時間がかかってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
遅れを取り戻すために、システム開発等で研究分担者が指導している院生を新たに追加協力してもらうことになった。また、想定外のトラブルが起こった場合には、専門家に積極的に相談する。
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