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知覚衣服によるヘルスケア基盤技術の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K12924
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90150:医療福祉工学関連
研究機関千葉工業大学

研究代表者

小山 勇也  千葉工業大学, 工学部, 准教授 (10778955)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワードウェアラブルセンサ / ヘテロコア光ファイバ / 生体情報 / 衣服 / 無意識・無拘束
研究開始時の研究の概要

生体情報(呼吸・心拍・血圧)は疾病の兆候の把握に有用であり,家庭内環境における継続的なモニタリングは着用者に対して快適である事が望ましい.近年は様々なウェアラブルデバイスが提案されているものの,複数の生体情報を取得するために複数のデバイスを同時に装着し,快適性が代償にならざるを得ないのが現状である.
本研究では,予防医療を促進するための新たな生体情報計測の技術基盤として,素材そのものがセンサ機能を持つ知覚衣服に心拍・呼吸・血圧情報の検出機能を統合したモニタリングシステムを構築する.さらに,知覚衣服が日常生活における健康状態を継続的に取得するライフログデバイスとして有用であると実証する.

研究実績の概要

本研究では、日常生活における継続的なモニタリングのために、着用者の呼吸・心拍・血圧といった生体情報を無意識・無拘束に検出する知覚衣服を実現し、実用システムへと拡張することを目指している。また、知覚衣服を用いた基盤技術がヘルスケア分野において有用であると実証する。2年目は計測位置の省領域化と柔軟な布センサを使った脈動・呼吸検出の検討を進めた。
血圧計測については、初年度に行った内容を拡張し、腕部位の2点(手首・肘)の脈動から脈波伝搬時間を計測し、血圧計測の推定値の妥当性を検証した。さらに、これまで並列に配置していたセンサ部を直列に配置し、1本のファイバ伝送路で計測を試みた。その結果、腕部位において得られた脈波伝搬時間から血圧値は、医療用テープ型光ファイバセンサを使用した全身の2点(首、足首)における推定結果(電気学会論文誌にて発表)とは、傾向および精度が劣ることを確認した。これは計測部位2点間が短くなることが影響しており、特に1本のファイバ伝送路で計測する場合は推定性能について改善を要する状況である。結果については光ファイバ応用技術研究会で発表した。
一方、ヘテロコア光ファイバを布として織り上げた柔軟センサを用いて脈動検出および血圧計測の実現可能性を検討した。柔軟センサを身体上の動脈部位2点に配置し、それらの箇所における脈動を同時に検出した。脈波伝搬時間から血圧値の推定を試みたが、体表からの脈動を捉えにくくなることを確認した。外部からのカフ圧がどの程度必要であるか引き続き検討する。結果については国際会議発表の準備中である。
また、衣服胸部のセンサにおいて、着用者の姿勢変化や体動によって生じる計測波形のアーティファクトの問題については、知覚布を胴体部分の前面・側面・背面に複数配置し同時計測を行った結果を国際会議OFSで発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

布型センサによる血圧計測を開始しており、計測位置の省領域化、カフ圧の必要性やアーティファクトの問題はあるものの、年度の計画通りに着手進行している。

今後の研究の推進方策

まずは現在の問題を解決することを優先し、並行して生体情報の検出機能を統合した知覚衣服の設計試作検討を開始する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] ヘテロコア光ファイバを用いたカフレス血圧推定2023

    • 著者名/発表者名
      Koyama Yuya、Kamada Hiroki、Watanabe Kazuhiro、Nishiyama Michiko
    • 雑誌名

      電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌)

      巻: 143 号: 11 ページ: 365-371

    • DOI

      10.1541/ieejsmas.143.365

    • ISSN
      1341-8939, 1347-5525
    • 年月日
      2023-11-01
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Motion artifact removal in optical loss for Hetero-core Optical Fiber Cloth Sensors2023

    • 著者名/発表者名
      S. Nakamura, K. Watanabe, M. Nishiyama, and Y. Koyama
    • 学会等名
      28th International Conference on Optical Fiber Sensors
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ヘテロコア光ファイバセンサを用いたカフレス血圧推定に関する複数部位における比較評価2023

    • 著者名/発表者名
      奥田隼也・渡辺一弘・西山道子・小山勇也
    • 学会等名
      光ファイバ応用技術研究会(OFT)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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