研究課題/領域番号 |
22K12951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
東江 由起夫 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (90460328)
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研究分担者 |
花房 昭彦 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (10547839)
須田 裕紀 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (20567200)
江玉 睦明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (20632326)
山本 紳一郎 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (30327762)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 3Dプリンター / 短下肢装具 / 脳卒中 / 3Dスキャナー / 義肢装具 / 装具 / 片麻痺片麻痺 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,義肢装具を用いた治療やリハビリテーションでは,3Dスキャナ・3Dプリンタを導入した“モノづくり革命”が起こり,その実用化が期待されている.しかし,これらの義肢装具の機械試験評価と臨床評価における安全性が検証する方法が確立されていないため,普及には至っていない.本研究は,これらの機器を導入して脳卒中片麻痺者が使用する短下肢装具を製作し,機械試験評価と臨床評価における安全性を検証する方法を確立することで,臨床での実用化を促進することを目的とする.
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研究実績の概要 |
近年,3Dスキャナや3Dプリンタの開発により3D Scnner-3D CAD/Printingによる製作が行われるようになってきている.これらの3Dデジタル機器を活用は,医師の処方から義肢装の具製作が迅速に行われ,これまで以上に早期治療,早期リハビリテーションが行えるようになり,入院期間の短縮,医療費の削減等が期待されている.またギプス等の印象材を用いた従来の採型時の対象者の身体的負担軽減ならびに感染予防にもなる.さらには3D データ等の分析による適合性の向上など義肢装具士の働き方改革にも貢献するものと考えられる.3Dプリンタによる義肢装具の製作は,手作業で製作する義肢装具とは異なりデザイン性に富み,目的とする強度,剛性,厚み等を3D CAD上で確実にコントロールすることができる.しかし,現在,3D プリンタで製作した義肢装具は機械試験評価ならびに臨床評価によってその安全性が検証されていないため実用化には至っていない. そこで本研究では,日本人で最も多い脳卒中片麻痺者が歩行再獲得のために装着使用する短下肢装具に焦点を当て,従来の方法で製作した短下肢装具(以下,従来製AFO)と3Dプリンタで製作した短下肢装具(以下,3D製AFO)の安全性に関わる機械試験評価と臨床評価を行い検証し,3D製AFOの実用化を目指す. これまでに我々は脳卒中片麻痺者3名に対し,3D製AFOの安全性に関わる機械試験評価および臨床での安全性の検証を行った.本科研費の期間2022年~2024年では,さらに対象者を6名以上に増やし研究を進める予定である.令和4年度については当初3名の対象者を目標にしていたが,新型コロナウィルスの感染拡大への影響から1名のみとなった.当該対象者では日常使用しいている従来製AFOをスキャンし,3D製AFOの製作とこれらの装具の安全性に関わる機械試験評価を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度については当初3名の対象者を目標にしていたが,新型コロナウィルスの感染拡大への影響から,各協力機関においても院内および施設内感染拡大予防がなされ,対象者の確保が1名のみとなった.
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は3名の対象者を予定したが,1名にと留まったた.そのため令和5年度は3名から4名を目標に研究を進める.最終年度の令和6年は残りの2名以上を目標に研究を進める予定である.
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