研究課題/領域番号 |
22K12956
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
馬場 靖人 東北大学, 情報科学研究科, JSPS特別研究員(PD) (00927569)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 色盲 / 少数派色覚 / 色覚少数者 / 当事者研究 / 現象学 / ポスト構造主義 / 言語 / 当事者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、色覚少数者の日常生活世界の構造を解明することを目的とする。本研究はその目的の達成のために、色覚少数者の当事者研究会を組織・運営し、それを通して得られた当事者の語りのデータを、現象学やポスト構造主義の知見に照らしながら解釈する。以上の成果を一般に公開することによって色覚少数者についての人々の知識の更新を促し、色覚少数者の社会福祉の向上を目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究は、色覚少数者による自分自身の色彩経験についての語りを、現象学やポスト構造主義の知見に照らしながら解釈することによって、色覚少数者の日常生活世界の構造を解明することを目的とするものである。色覚少数者の当事者研究会の開催や文献解釈を通して、当事者間に共通する経験のパターンを抽出し、当事者の視点からその日常生活世界の構造の一部を明らかにすることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人文学ではこれまで、色彩や色彩知覚へ関心が寄せられてきたが、少数派色覚の色彩経験に対する関心は周縁的なものにとどまっていた。本研究は、従来の色覚多数派中心主義的な色彩観を色覚少数者の視点から問い直し、哲学・思想や当事者研究の発展に大きく寄与した。また、本研究は、色覚少数者に対する偏見を改善し、社会福祉の向上にも貢献した。
|