研究課題/領域番号 |
22K12967
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
浦井 聡 北海道大学, 文学研究院, 特別研究員(PD) (50844370)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 京都学派 / 社会存在論 / 田辺元 / 西田幾多郎 / 務台理作 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、京都学派の哲学者、西田幾多郎・田辺元・務台理作の三者が相互に影響を与え合いながらそれぞれ形成した社会存在論を包括的に解明すると共に、西田幾多郎と田辺元の社会存在論の主要論考の英訳を行うことによって、京都学派の社会存在論の全体像を国内外に示し、今後の日本哲学研究発展の基礎を築くことを目指すものである。
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研究実績の概要 |
本年度の成果は、(1)単著の出版、(2)英語・フランス語論文および(3)京都学派の一次文献の英訳・フランス語訳の出版、(4)ドイツでの招待発表に分けられる。 (1) 京都大学文学研究科の出版助成に採択され、博士課程進学時から本年度までの研究成果をまとめた単著『田辺元:社会的現実と救済の哲学』を出版することができた。 (2) 兼ねてから共同研究を行なってきたMiikael-Aadam Lotman(タリン大学講師)と、京都学派の基礎を造った西田・田辺の哲学的論争を分析形而上学の立場から再解釈する共著論文をEuropean Journal of Japanese Philosophyにて出版した。 (3) 本年度は田辺のもっとも重要なテキスト「種の論理の意味を明にす」(1937年)の全訳および初期の思索における重要文献「認識主観の問題」(1919-21年)の英訳を共にEuropean Journal of Japanese Philosophyにて出版することができ、英語圏の京都学派研究の足場を造り上げることができた。また、短いながらも田辺の初期のふたつのテキストのフランス語訳をLes Cahiers philosophiques de Strasbourgにて出版し、フランス語圏に田辺を紹介することもできた。 (4) 2月にはテュービンゲン大学に招待され、明治から大正期の浄土真宗における「ケノーシス」概念の議論を紹介する発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2023年度に予定していた「種の論理の意味を明にす」(1937年)だけでなく、「認識主観の問題」(1919-21年)の英訳も出版することができた。他の田辺の「種の論理」の英訳も当初の予定より早く進んでおり、次年度中に本文の翻訳はほぼ終えられそうである。また、ENOJPでの学会発表やテュービンゲン大学での招待発表などで多くの海外の日本哲学研究者と交流を深めることができ、多くの収穫があった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度と同様に、各年度に配当してある文献の英訳とテキスト読解を進めていくことによって本研究の目的を達成できると考えている。また、テキスト読解の成果は適宜日本哲学の国際学会および各雑誌において公表していく。
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