研究課題/領域番号 |
22K12983
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 大谷大学 |
研究代表者 |
荻 翔一 大谷大学, 真宗総合研究所, 研究員 (00894552)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | キリスト教 / 在日コリアン / グローバル化 / 韓国 / 新旧移民 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本で生まれ育った在日コリアンのキリスト教信者が、近年来日したニューカマーの韓国人牧師・信者や彼ら/彼女らの持ち込んだ宗教様式との接触によって、どのようにその信仰を形成・深化させているのか、さらにその過程でエスニック・アイデンティティがいかに結合・分離しているのかを明らかにすることを目的とする。それを通して、現代における在日コリアンのキリスト教信仰が、韓国社会の宗教変動を背景に教会に参与するようになったニューカマーや彼ら/彼女らが持ち込んだ宗教様式と密接に関わり合う中で創造されているという見方を提示することを試みる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、日本で生まれ育った在日コリアンのキリスト教信者を対象に、近年来日したニューカマーの韓国人牧師・信者の存在や彼ら/彼女らの持ち込んだ宗教様式が、彼ら/彼女らの信仰形成・深化にいかに関与しているのか、またその関与の過程で、信仰とエスニック・アイデンティティがどのように結合(ないしは分離)しているのかを明らかにすることである。それを通して、現代における在日コリアン(特に二世以降の世代)のキリスト教信仰が、同胞コミュニティとの関わりの中だけでなく、韓国社会の宗教変動を背景に在日コリアンが集う教会にも参与するようになったニューカマーや彼ら/彼女らが持ち込んだ宗教様式とも関わる中で創造されているという見方を提示することを試みる。 2022年度中は、在日コリアン二世のキリスト教信者に関する教会資料を収集・分析するとともに、東京都および関西圏(大阪・兵庫)で聞き取り調査を複数回実施した。また、本研究を研究史上に位置づけるため、在日コリアンと宗教の関係を主題とした先行研究を整理し、その成果と課題の一端を析出した。 こうした調査の成果の一部は、日本宗教学会第81回学術大会(2022年9月10日、オンライン)や大谷大学真宗総合研究所東京分室公開シンポジウム(2022年11月26日、大谷大学)などで発表したほか、『アジア諸国の持続可能性(1)』(東洋大学アジア文化研究所、2023年)に論文(「『在日コリアンと宗教』研究の成果と課題」)として公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた施設の訪問は一部叶わなかったものの、本研究に関連する主要な資料はおおよそ収集できたことに加え、聞き取り調査については、最終年度までに計画していた20名程度のうち、すでに半数以上に実施できたことから、本研究はおおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
来年度も引き続き、関東および関西の教会に通う在日コリアンを中心に聞き取り調査を実施していく。2022年度に聞き取り調査に協力いただいた対象者の教会がおおむね在日コリアン牧師が担任牧師を務める教会であったことから、2023年度は、韓国から来日したニューカマー牧師の教会に在籍する信者に対しても調査を行うことを計画している。 また適宜、教会に通うニューカマーや日本人に対しても聞き取り調査を行うことで、在日コリアンとの関係性や信仰生活の共通点・相違点を確認することも予定している。
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