研究課題/領域番号 |
22K13022
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 立教大学 (2023) 明治学院大学 (2022) |
研究代表者 |
宮本 裕子 立教大学, 現代心理学部, 准教授 (60867406)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | アニメーション / アメリカ文化 / ニューヨーク / 映像 / 映像制作 / アメリカ / 映画産業 |
研究開始時の研究の概要 |
1930年代から1940年代におけるニューヨークでのアニメーション制作について、スタジオや監督といった枠組みを越えて、調査・分析する。産業確立期にあって、ニューヨークを拠点としたスタジオのアニメーションは初期アニメーション的な性質を維持したと捉えられることがあるが、その映像的な性質が制作の工程の中でいかに形成されたのかを明らかにする。個別のアニメーターの仕事を跡づけ、各スタジオにおける制作工程を調査することで、個人の創造とスタジオの制作様式がいかに折衝されているかを分析し、「ニューヨーク派」アニメーションのスタイルを具体的な土地における具体的な制作工程との関係から明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、「ニューヨーク派」のアニメーション・スタイルと制作様式について明らかにすることを目的としている。令和5年度においては、昨年度から収集している資料の整理、分析を継続して行った。昨年度からニューヨークのスタジオに一時期でも所属していたアニメーターやスタッフのデータベース化を行っているが、この作業も引き続き継続した。本年度は映像ソフトの分析も集中的に行うことができた。この分析の結果、ニューヨークに所在していた二つのスタジオの作品の一部の間に、モチーフと表現における類似を発見した。またこの個別の映像の間の繋がりは、ニューヨークのみならずディズニーの作品にも影響を与えている可能性を見出した。一連の分析と発見について、8月に横浜国立大学で開催された日本アニメーション学会設立25周年記念 第25回大会 with SASにおけるシンポジウム内で報告を行った。これまでスタジオ毎に記述されることの多かったアメリカの商業アニメーションの表現や様式に対して、スタジオを横断した映像制作とスタイルについての調査を行う本研究課題において、一連の発見は大きな意義を持つ。一連の映像的な繋がりの発見の一方で、個別の制作者と映像制作との具体的な関係や繋がりまでは明らかにすることができていない。データベースの構築を進めるとともに、映像と制作者の具体的な関係の調査・分析を継続することで、個人毎の制作・労働と具体的な映像との関係を明らかにしてく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
物価高の影響もあり、令和5年度に計画していたアメリカへの調査旅行を見送った。そのため、映像の分析を集中的に進行できたものの、一次資料の調査・収集に遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
データベース構築と映像分析を継続して進める。同時にアメリカへの調査旅行を通じて一次資料ならびに制作素材の調査・収集を行う。
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