研究課題/領域番号 |
22K13074
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
永嶋 友 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 講師 (60919140)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | モダニズム / BBC / ラジオ / アーカイヴ / 第二次世界大戦 / アーカイブ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、BBCの大量のアーカイヴ資料を参照し、まだ世にあまり知られていない第二次世界大戦期・大戦後の英国の放送文化やラジオ・モダニズムについて発表・執筆することで、新モダニズム研究の一分野として国際的に注目されているラジオ・モダニズム研究を数歩進めることを目的とする。公式 ・非公式戦争文化、ラジオ作品のモダニズム的要素、ラジオ・フィーチャー・シリーズ、二つの戦争文化を仲介する作家、放送原稿における削除部分、ラジオ劇・フィーチャーからラジオ放送向き小説への翻案、その反対の翻案といった独創的な観点から、第二次世界大戦期・大戦後の英国のラジオ・フィーチャー、ラジオ劇、ラジオ放送向き小説を考察する。
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研究実績の概要 |
2023年度は日本英文学会関東支部大会において「第二次世界大戦期の小説・ラジオ作品における幽霊ーージェイムズ・ハンリーとエリザベス・ボウエンの比較考察」という題で研究発表を行った。ハンリーについては以前から研究してきたものの、ボウエンについて扱ったのは初めてであった。興味深い作品を多く残している作家だと感じたため、今後も研究してみたいと考えている。この内容を改訂した一章が、2024年度に書籍の論集に掲載される予定である。また、2023年度は、第二次世界大戦期イギリスのラジオ作品と戦争文化に関する単著研究書の出版準備を大きく進めることができた。原稿はすでに完成済みであり、現在編集者と共に校正を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第二次世界大戦期イギリスのラジオ作品と戦争文化に関する単著研究書の出版に向けて、概ね順調に準備が進んでいる。本書は2024年の夏頃に出版される予定である。それに付随する研究発表や論文執筆も、今のところ、十分に行なうことができている。
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今後の研究の推進方策 |
単著研究書の出版に向けて引き続き校正等の作業を進める。また夏季はイギリスでアーカイヴ調査を行ない、単著研究書やその後の研究に活かしたい。秋以降は本書やその後のプロジェクトに関する学会発表や論文執筆ができればと考えている。
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