研究課題/領域番号 |
22K13081
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
|
研究機関 | 明治大学 (2023) 立教大学 (2022) |
研究代表者 |
横山 晃 明治大学, 文学部, 専任講師 (50923687)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 都市表象 / シカゴ / デパート / ニューヨーク / フィクション / 映画 / キング・コング / 固有名詞 / 視覚文化 / 言語行為 / 大衆文化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「ニューヨーク」がアメリカ文学の作品を通して形成されてきたプロセスを検証する。その狙いは「ニューヨ ーク」がどのように表象されてきたのか、という点を単に通時的に観察することではなく、時代とともに変化していく「ニューヨーク」という 都市が一つのイメージとして作家、そして読者によって共有・生成されていく点を分析することにある。「ニューヨーク」という都市が文学作 品の中でテクスト化されることで、現実の都市そのもののイメージを形成、構成している点に光をあてることで、変化し続ける都市を作 品の背景としてだけではなく、テクストを通じて再生産され続けてきたという点を明らかにしていく。
|
研究実績の概要 |
ニューヨークの表象を分析する本研究は、その表象を文学、映画、写真、地図といった複数のメディアに見出し、観察した。前年度は『キング・コング』を分析対象として研究を進めた。この成果として論文にまとめたものは現在改稿している最中である。具体的には、映画における「フィクション性」に関する先行研究のほか、フィクショナルなキャラクターの「存在」に関する先行研究の箇所をまとめている。申請時にも言及したように、ニューヨークの都市表象を、シカゴとの比較によって明らかにすることを考えているため、2023年度はシカゴにも視野を広げ、特にエドナ・ファーバーによる小説『ファニー自身のこと』(1917)を分析対象として、研究を進めた。特に商業的な拡大(デパート文化、メールオーダーシステム)などの確立にフォーカスし、人々の生活を写真やカタログも含めてリサーチした。このトピックについても論文を執筆中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
『キング・コング』の論文は一度海外のジャーナルにリジェクトされたが、指摘された点を基に改稿している。また、2023年度は二度の口頭発表も行ったため、2024年度内に論文として活字化することを検討している。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の研究としては、複数の表象(文学、絵画、映画、音楽)それぞれの媒体におけるモードやスタイル(歴史に基づいた作品、大げさな嘘を交えたトールテール、ドキュメンタリー形式やコメディなど)にも留意して、分析対象を選択する。特に、トールテールのジャンルを考えるにあたって、ニューヨーク、シカゴという大都市だけではなく、テキサス州の都市も比較対象の候補とする。
|