研究課題/領域番号 |
22K13129
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2023) 北海学園大学 (2022) |
研究代表者 |
岡田 一祐 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (80761220)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 国字改良論 / 送り仮名 / 日本語学 / 国語改革 |
研究開始時の研究の概要 |
明治10年代前後は、現代日本語表記につながる考え方、あるいは現代表記上の争点の大部分が提出された時代である。仮名の統一、ヘボン式や日本式ローマ字表記法が提唱されたことが挙げられるが、これらの表記改革が実現しようとしていた表記が十分に把握されてこなかった。 本研究では、個々の提案の特徴を現代の表記や形態理論、相互の影響などの観点から評価することによって、明治10年代の国字改良案の通史を描きたい。
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研究実績の概要 |
本研究では、資料整理の不充分な明治10年代の国字改良論についての言語学的な分析を行うこととしている。今年度は、先年度からの資料整理の継続を行い、また機会を得て考察を行った。 明治10年代の国字論を整理する意義について考察し、慶應義塾大学文学部第436回国文学研究会において公表した。また理論的背景となる漢字字体についての考察を『漢字漢文応用研究』2号に公表した。 また、かなのくわい関係資料の検討を行い、あまり注目されていなかった地方支部の活動から、かなのくわいの社会的意義について検討を行い、『ことばと文字』17号において成果を公表した。 さらに、先年に引き続き、送り仮名についての検討を行った。具体的には、NDL Ngram Viewerを活用した実態の変動の調査であり、ヨーロッパ日本研究協会(EAJS)第17回国際会議および第133回国語語彙史研究会においてその成果の一端を公表した。また、国字改良論との関係があまり明確でない送り仮名分野との関係をあきらかにすべく、かなのくわい幹部でもあった内田嘉一が文部省編輯局において取りまとめた送り仮名法書およびそれらとの関係の不明である太政官文書局にあった箕輪醇による送り仮名法書について資料的な検討を行い、第15回十九世紀文学研究会および日本語学会2024年度春季大会において報告を行った(日本語学会については採択が決定しており、6月に発表する)。 資料蒐集については、今年度より研究機関を異動したことにともない、多くのことはできていないが、北海道立文書館において箕輪家文書の調査を行い、経歴の確認を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究機関の異動にともない、資料蒐集が順調に進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
研究についてはこれまでどおり行う。資料蒐集については、本年度から時間を確保して着実に行えるようにする。
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