研究課題/領域番号 |
22K13142
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
YAN WANXIN 東北大学, 教育学研究科, 助教 (10938468)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 留学生教育 / 高等教育 / 教授法 / 質的分析 / 留学生 / 専門科目 / 授業体験 / アカデミックエンゲージメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、在日留学生における大学専門科目の授業体験を明らかにし、留学生にも深くエンゲージメントできる学習環境作りと、留学生の自律的な学習者への成長の二視点から留学生の支援策を検討する。その授業体験を明らかにするため、授業前、授業中および授業後の三つのカテゴリーそれぞれにに関して、留学生自身の努力、教員と留学生のやりとり、留学生と日本人学生の協働学習などの要素をインタビューとアンケートによって調査する。本研究の成果は、在日留学生の支援に新たな視点を提供するだけでなく、日本高等教育機関の国際化にも貢献するものと考える。
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研究実績の概要 |
2023年度は以下の研究活動を行った。 異文化間交流および英語による授業指導に関する参考文献を購入し精読した。また、国立大学Hに在籍する英語による指導を受ける留学生18名(学部生4名、大学院生14名)を対象にインタビュー調査を行い、前年度の日本語による指導を受ける留学生への調査結果と比較し、相違点を検討した。今回はPAC分析実施法と半構造化インタビューを組み合わせて調査を行い、授業前、授業中、授業後に分けて質問を設定し、調査を実施した。設定した質問以外にも、留学生から自分なりの考えや授業に関する新たな知見(例えば:学習戦略、授業への態度、留学の目的など)を得るためにPAC分析実施法を用いた。さらに、このインタビュー調査の結果を分析し、アンケート調査項目を作成した。 調査結果を整理し、分析した。この分析結果に基づき、以下の発表を行った。香港比較教育学会(CESHK)年次大会で「Improving Strategies for Academic Writing for International Students in Japan: Insights from Graduate Students’ Experiences」というテーマで口頭発表した。異文化間教育学会年次大会で、英語による授業の留学生の学習体験に関する調査を発表した。国際学術フォーラムで「Beyond Language Proficiency: Enhancing Quality in English-Medium Instruction Courses at Japanese Universities」というテーマで発表した。 留学生と国内学生の協働学習に関する調査結果に基づき、論文を執筆し公表した。最後に、英語による指導を受ける留学生と国内教員の相互作用に関する調査結果に基づいて、国際雑誌への投稿を準備している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本語による指導を受ける留学生と比較すると、英語による指導を受ける留学生の学習体験には多くの違いがあった。留学生の学習体験をより深く理解するため、18名の留学生への追加インタビュー調査を行った。そのため、計画通りのアンケート調査の実施が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究計画は以下の通りだ。 前年度と今年度の合計40名の留学生のインタビュー調査の結果をまとめ、分析し、各学会での発表や論文の執筆を行う。 収集したインタビューデータと先行研究を基に、量的データ収集のためのアンケート質問項目を検討する。 作成したアンケート調査の質問紙をインターネットまたは対面で配布し、回答を回収する。
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