研究実績の概要 |
コミュニケーション能力の育成において,学習者の動機付けを高め,習得を促進するためには,学習者のニーズに基づく話題リストを作成し,実際の言語運用を活かしたタスク教材の開発が急務である。そこで本研究は下記の研究課題に基づき成果を公表する。研究課題1)大学・大学院に在籍する留学生の動機付けを高める「話題」は何か。/研究課題2)日本人大学生がある「話題」で会話するとき,どのような語彙・文法形式が特徴的に出現するのか。/研究課題3)研究課題1,2に基づき作成した「話題別タスク教材」は,計画通りに機能し,学習者の動機を高めるか。 これらの実現に向け、令和4年度は協力者との会議、関連データの分析、論文執筆を行なった。 主な成果は以下の3点である。 (1)「話題」リストの作成に向けて調査を行なった。 (2)「話題」に基づくタスク教材の開発と実践を行なった。 (3)研究論文3件と国際学会1件を成果として公表した。・小口悠紀子・帖佐幸樹,「初級日本語教科書で「てあげる」はどう扱われているのか」, 日本語/日本語教育研究, 13号, pp. 137-152, 2022年/・小口悠紀子「もう3杯でもひょひょひょって感じ。」,金澤裕之・山内博之(編)『一語から始まる小さな日本語学』pp.165-179, 2022年/・帖佐幸樹・小口悠紀子, 「ちょっと{外(に)出る/出かける/外出する}ね―外への移動を表す類義表現の使い分け―」, 日本語教育研究, 32号, pp.1-8, 2023年/・Does it ‘Work’? Evaluating Tasks in an Intermediate Japanese Language Class at Japanese University ,9th International Conference on Task-Based Language Teaching.
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