研究課題/領域番号 |
22K13155
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鄭 在喜 早稲田大学, 日本語教育研究センター, その他(招聘研究員) (40802145)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本語教育 / 第二言語習得 / 認知言語学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、第二言語としての日本語習得に関する考察を、認知言語学の基本概念の一 つである事態把握を用い、日本語母語話者(以下、日本語話者)の事態把握に関する客観 的指標作成および日本語学習者(以下、学習者)の事態把握の指標作成を試みる。そして それぞれの指標を比較・対照し、その成果より習得研究成果に貢献することを目標とする。 具体的には「受動表現」「授受表現」「「‐てくる」表現」「ナル表現」「主語の省略」の5つの文型・文法項目を取り上げ、日本語話者の産出データから事態把握の傾向を分析し、それを客観的に示す指標を作成する。そして事態把握の指標を比較・対照し、各言語話者における事態把握の類型を明確に示す。
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研究実績の概要 |
本研究は、第二言語としての日本語習得に関する考察を、認知言語学の基本概念の一つである事態把握を用い、日本語母語話者の事態把握に関する客観的指標作成および日本語学習者の事態把握の指標作成を試みるものである。そしてそれぞれの指標を比較・対照し、その成果より習得研究成果に貢献することを目標としている。具体的には「受動表現」「授受表現」「「‐てくる」表現」「自他動詞」「主語の省略」の5つの文型・文法項目を取り上げ、日本語話者の産出データから事態把握の傾向を分析し、それを客観的に示す指標作成を試みる。次に、同様の項目において学習者である英語母語話者・中国語母語話者・韓国語母語話者の事態把握も同調査を通して指標作成を試みる。なおこれらの事態把握の指標を比較・対照し、各言語話者における事態把握の類型をより明確に示す。調査は 「産出調査(日本語・母語)」と「半構造化インタビュー調査」を行い、産出調査は「受動表現」「授受表現」「「‐てくる」表現」「自他動詞」「主語の省略」の5つの文型・文法項目が使われる場面・状況を漫画で作成し、それを調査資料として用いる。調査対象者にはその漫画のストーリーを日本語と母語で産出させる。半構造化インタビューは、調査対象者の産出文について、なぜ当該場面・状況でその文型や文法を用いて言語化したのかについて詳しく聞く。 現在は、学習者を対象にした「受動表現」「授受表現」に関する調査を終え、学会と論文でその成果を発表しながら、データのまとめ作業を行っている。また、今年の夏にアメリカで開催される日本語教育国際大会では「主語の省略」に関する調査のまとめを発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来はパイロット調査後、日本語母語話者から調査を行う計画であったが、なかなか人数が集まらず、予定を変更し、現在は日本語学習者を対象とした調査を先に進め、データを整理している。日本語母語話者を対象とした調査は、今度の夏休みを予定している。
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今後の研究の推進方策 |
日本語学習者を対象とした「主語省略」に関する調査の成果を、24年夏に開かれる「日本語教育国際大会」にてポスター発表を行う予定である。そして、引き続き日本語母語話者を対象にした調査を今年度の夏休みに予定している。
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