研究課題/領域番号 |
22K13160
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
王 林鋒 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 准教授 (70806322)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 学び合うコミュニティ / 外国語教師教育 / 高度専門性 / ALT / 実践的力量形成 / 協働省察 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、学校教育における外国語教育の質的向上の実現に向けて、ALTと学校教員による実践を協働的に省察する専門職学び合うコミュニティを構築し、協働省察を通じた実践的力量を育む過程を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
2023年度の成果は以下の3点にまとめられます。 第一に、ALTと日本人学校教員の協働研究体制の構築です。具体的には、異なる背景を持つALTと学校教員が専門職として学び合うコミュニティを構築し、お互いの長期的な教育実践を協働で省察し、実践的力量の育成と外国語教育の質的向上を図るため、「授業研究会」を多層的に実施してきました。 第二に、ALTの専門性向上のニーズ動向の整理です。具体的には、ALTと学校教員による専門職学び合うコミュニティ「外国語教育実践を語り合う会」の3年間の企画と実践を省察し、論文化しました。ALTと学校教員をつなぐ持続可能な専門職コミュニティの発展に向けて、月1回オンラインで開催する「ALTと学校教員による外国語教育実践を語り合う会」を振り返り、ALTの専門職成長のニーズと学校教員が共に学び合える要素を検討しました。 第三に、各都道府県の教員採用試験を調査し、ALTを対象とした特別教員採用枠の条件と期待を検討したことです。具体的には、大阪府、福井県、広島県を初め、積極的にALTや外国人を学校常勤教員として採用する都道府県の教採情報を整理しました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り進めています。
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今後の研究の推進方策 |
まず、ALTと日本人学校教員の協働研究を深化させるため、さらに密なコミュニケーションと協働の場を提供し、事例研究に焦点を当てます。教員採用試験の条件や期待に関する情報を継続的に収集し、ALTの専門性向上とキャリアパスの構築を図ります。さらに、オンラインプラットフォームを活用し、ALTと学校教員が共に学び合える場を拡大し、地理的な制約を克服します。定期的なワークショップやセミナーを通じて、新たな教育手法や実践を共有し、専門性の向上を図ります。そして、成果を積極的に発信し、他の教育機関や国際学会組織との交流を促進し、より広範な影響を生むことを目指します。これらの取り組みにより、ALTと学校教員の専門性向上と外国語教育の質的向上を継続的に推進し、より良い教育環境を構築していくことが期待されます。
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