研究課題/領域番号 |
22K13168
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
内原 卓海 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (10905847)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 第二言語習得 / 語彙習得 / 産出語彙測定 / 第二言語語彙習得 |
研究開始時の研究の概要 |
This research aims to determine different aspects of second language vocabulary knowledge and explore how different aspects of vocabulary knowledge contribute to L2 proficiency (e.g., writing skills).
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研究実績の概要 |
本研究は外国語における産出語彙テストの妥当性検証を目的とする。多肢選択式などの単語の認知知識を測定する受容語彙テストは数多く存在しているが、外国語の語彙を産出する知識(産出語彙知識)の測定を目的としたテストの開発・妥当性検証はあまり行われていない。2022年度では、予備調査を実施した。特に、産出語彙を測定するために広く使われてきた「短文レベル空欄補充型産出課題」(gap-filling task)に焦点を絞って調査を実施した。空欄補充課題は1999年にThe Productive Vocabulary Levels Test (PVLT) (Laufer & Nation, 1999)が開発されてから広く使われてきたがその妥当性を体系的に検証した研究は少ない。本予備調査では特に、語彙産出を誘発するために使用されてきた方法2点の影響の検証に絞った:(1)単語の頭文字の提示(例:opp____ [機会」);(2)文脈の提示(例:I'm glad we had this ______ (機会) to talk.)。本調査では約100名の日本人英語学習者が参加した。すべての参加者が上記の(1)と(2)の語彙産出課題に加え、(3)通常の日英翻訳課題(例:機会=>______)を受験した。(1)~(3)のテストの成績を比較・分析することで、どの程度「頭文字の提示」と「文脈の提示」が産出語彙テストの結果に影響を与えるのかを分析する予定である。本研究結果は日本における英語語彙指導・評価に教育的な示唆を与えることが期待される。外国語におけるコミュニケーション力を育成するためには、受容スキル(読解・聴解)だけでなく、産出スキル(話す・書く)の獲得が必要となる。そのため、言語産出スキルに必要な語彙知識の適切な評価のためにも、妥当性・信頼性の高い産出語彙テスト作成の第一歩となることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響により予定よりもデータ収集に時間を要したが、3月末に完了。データ整理・分析が現在進行中。
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今後の研究の推進方策 |
収集したデータの整理と統計分析を行う。分析結果をまとめ国内・国際学会の発表準備と論文投稿の準備を行う。同時並行で追加のデータ収集を適宜実施する。
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