研究課題/領域番号 |
22K13248
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
芝田 篤紀 奈良大学, 文学部, 講師 (60893609)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 海ごみ / 海岸漂着物 / 微地形 / 海ゴミ / 海洋プラスチック / 瀬戸内海 / 海岸 / 地理学 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、人類にとって最も重要かつ喫緊の問題の一つに、海洋プラスチック問題がある。 本研究の目的は、陸域から海域へ流出するプラごみの地理的特徴と、流出・再流出の過程である海岸におけるプラごみの漂着・集積のミクロな空間特性について、地形と植生に着目して明らかにすることである。 地理学研究によってプラごみをめぐる地域の総体を明らかにし、また陸域におけるプラごみの挙動を解明することを目指す。本研究の成果によって、海洋プラスチック削減に対する具体的かつ効果的な対策の提案が期待される。
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研究実績の概要 |
当該年度は研究計画の通り、兵庫県の淡路島と香川県の小豆島において、海ごみの漂着・集積状況を確認する現地調査を実施した。同じ島の中でも、海岸の場所や規模によって、海ごみの漂着・集積状況は様々であり、今後の現地調査選定の参考になる有益な予察調査となった。 当該年度の最後には、「UAV画像を用いた海岸漂着物と微地形の関係における一考察」という論文を発表した。当論文の目的は、UAVによって撮影した画像を用いて、海岸内での漂着物の位置と、微地形の関係を明らかにすることである。結果として、当論文内の調査対象地域の礫浜における海岸漂着物の分布と、砂浜における海岸漂着物の分布が明らかになった。またドローン画像を用いた海岸地形の数値表層モデル(DSM)の作成によって、各地点の数㎜から数㎝レベルの高低差と微地形が確認できた。以上から、礫浜特有の漂着とその漂着物の関係、砂浜の漂着物と微地形の関係について考察された。加えて、同じ海岸内での漂着物の差異についても検討された。 海岸漂着物に関しては、海岸全体の位置や形、風、波の影響を強く受けていることは知られている。一方で、それらの結果が今回の漂着状況と微地形の関係という結果に反映されている側面もある。当該論考をこれからの研究に向けての足掛かりとして、今後は、研究計画に沿って調査地を広げていき、またさらに具体的に、海岸の位置や形、人間活動(ポイ捨てや掃除など)の調査なども進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画通り、現地調査を実施できたことに加え、足掛かりとなる成果をまとめられたため。
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今後の研究の推進方策 |
海岸漂着物の中でもプラスチックごみに焦点を絞っていき、その分布と特徴について、海岸微地形や海浜植生との関係から明らかにすることで、本研究課題を推進していく。
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