研究課題/領域番号 |
22K13250
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
松宮 邑子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 講師 (90885435)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 国際移動 / 生活戦略 / 就労 / 留学 / モンゴル / 移動 / 都市 / 社会的再生産 / ウランバートル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,モンゴル人が生活戦略として実践する出稼ぎ就労と留学の2つのトランスナショナルな移動に着目し,生きられた経験としての移動と,移動の拠点であるウランバートルの経済・社会・空間との再帰的関係を明らかにする.トランスナショナルな移動がもたらす有形・無形の資本は,様々な規模,時間軸でウランバートルの社会的再生産と結びつく.モンゴル社会のあゆみに留意して移動を実践する人々のライフコースを把握し,個人の人生において移動が意味するもの,さらには個人が移動を通じて得た富や経験が都市へと還元され,それが都市を生成していく過程を明らかにする.
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研究実績の概要 |
本研究は,モンゴル人が生活戦略として実践する海外での就労と留学の2つのトランスナショナルな移動に着目し,生きられた経験としての移動と,移動の拠点であるウランバートルの社会・経済・空間との再帰的関係を明らかにすることを目的とする. 今年度は日本への留学生また留学経験者へのインタビュー調査を主とした.日本留学のきっかけや日本での生活のほか,留学期間終了後の就職や帰国の選択などを中心にライフヒストリーを聞き取った.日本では,九州地方における留学生の懇談会のほか,日本の企業で就労する者,あるいは日本で起業した者を対象とした.モンゴルでは,日本への留学経験をもつ者を対象とし,留学の経緯などに加え帰国後に留学経験がどのように活かされているか/いないか等を聞き取った.また日本留学への契機の一端として,モンゴルにおいて実施される日本留学フェアに参加したほか,モンゴルにおける日本語教育にも焦点をあて,日本語教育を実施する高等教育機関において聞き取りを行った. 海外へと生活戦略を展開していく過程を追うにあたっては,国内の情勢にも目を向けることが不可欠である.今年度は,国内事情を知る一環として,統計資料を用いた家計分析も行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度はモンゴルに3回渡航することができ,日本・モンゴルにおいて多数の聞き取り調査を実施することができた.また今年度の成果について,論文ならびに学会報告として発信することができた.
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今後の研究の推進方策 |
次年度は就労を目的とした日本への移動に焦点をあてる.それにかかわる日本・モンゴル両国の日本語教育機関,送り出し/受け入れ機関,日本における就労先についても実態を明らかにしていきたい. また今年度の調査成果の発信を進める.
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