研究課題/領域番号 |
22K13256
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 立正大学 (2023) 明治大学 (2022) |
研究代表者 |
須崎 成二 立正大学, 地球環境科学部, 助教 (30937678)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 同性愛地区 / クルージングスポット / 東京 / 台北 / ゲイビジネス / GIS / セクシュアリティ / ジェンダー / 都市 / 地理学 |
研究開始時の研究の概要 |
同性愛地区(同性愛者を含むセクシュアルマイノリティが可視化される地区)は、都市内部において形成され、社会的環境の変化によって地区自体も変容する。本研究では、東アジアの中で発達した同性愛地区をもつ日本の都市(東京・大阪)と台湾の都市(台北)を事例に、日台の同性愛地区の空間的変化に着目して、それらの共通点と相違点を解明することを目的とする。具体的には、同性愛地区における景観や商業施設の変化、およびセクシュアルマイノリティに関する政治的基盤の空間的変化を明らかにし、各都市での特徴を比較する。それらの現地調査をもとに、本研究では東アジア地域における同性愛地区の形成と変容に関する理論構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本年度の実績として,①東京の同性愛地区および同性愛者に対する社会的環境の変化について調査し論文としてまとめた.さらに,②台北の同性愛地区での調査を行い,得られたデータを分析した. ①について,以下の2点の成果をあげた.第一に,日本最大の同性愛地区である新宿二丁目地区の変遷を明らかにした論文がSocial Theory and Dynamicsに掲載された.この論文では同性愛地区の変遷について従来の研究で不足していたアジア地域の事例を提供している.そして,英語圏および欧米の同性愛地区とは異なる特徴を有していることを指摘した. 第二に,男性同性愛者のクルージングスポット(ハッテン場)におけるリスク要因の時系列的な変化を明らかにした論文がGeographical Reports of Tokyo Metropolitan Universityに掲載された.クルージングスポットは異性愛規範に対する抵抗の場と認識されているものの,その場でのリスクとその時系列的な変化は十分に議論されてこなかった.男性同性愛者が抱えるリスクが変化することは社会的環境および態度の変化を反映していることを指摘した. ②について,ゲイバーが集積する西門町周辺および林森北路周辺のフィールドワークおよびゲイバー経営者へのインタビュー調査を行った.また,各自治体が公表する統計資料を収集した.現在,収集したデータの分析を行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
セクシュアルマイノリティの政治的基盤についての調査が十分に行えていない.
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今後の研究の推進方策 |
セクシュアルマイノリティの政治的活動が行われた場所の歴史的変遷について東京,大阪,台北の各地域の資料を収集する.
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