研究課題/領域番号 |
22K13270
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
福間 真央 関西外国語大学, 外国語学部, 助教 (60907583)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 国境 / 移動 / アイデンティティ / 記憶 / 儀礼 / 先住民 / モビリティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はアメリカとメキシコの国境を跨いで居住する先住民族が行う、人と人、コミュニティとコミュニティを結びつける「モビリティ」、および情緒的なつながりを生み出し、継続性や類似性を強調する「記憶」に関わる政治的・文化的実践を、アイデンティティの形成プロセスと関連させながら民族誌的アプローチから調査・考察する。
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研究実績の概要 |
本研究は米国とメキシコの国境を跨いで居住する先住民族が行う、人と人、コミュニティとコミュニティを結びつける「モビリティ」、および情緒的なつながりを生み出し、継続性や類似性を強調する「記憶」に関わる政治的・文化的実践を、アイデンティティの形成プロセスと関連させながら民族誌的アプローチから調査・考察するものである。 2年目にあたる今年度は、当初の予定通り米国とメキシコの国境地域において年2回の現地調査を実施し、フィールドにおけるデータ収集及びその分析を進めた。 これまでの2年間の調査結果について、学会報告を通じて研究の進捗状況の発信を行った。2月には日本ラテンアメリカ学会西日本研究部会で、米国のカリフォルニア州およびメキシコのバハ・カリフォルニア州を跨いで居住するクミアイ(kumeyaay/kumiai)のトランスナショナルな動きについて発表を行い、同月にはメキシコのバハ・カリフォルニア大学が主催したメキシコ北西部の先住民のイベントに招かれ、同地域の先住民が抱える諸問題について複数の参加者とともに討論をおこなった。2024年5月には日本ラテンアメリカ学会で、米墨国境の軍事化によるトオノ・オータム(Tohono o'odham)への影響について学会報告を行う予定である。 また、国立民族学博物館にて5月に開催されたラテンアメリカのアルテ・ポプラルの展示に参加し、出版物のコラム執筆に携わった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
米国における調査は若干遅れているものの、メキシコでの調査は順調に進んでおり、フィールドデータは揃いつつある。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は米国での調査を重点的に行い、足りないデータを収集する予定である。 必要なデータが揃い次第、さらなる考察を進め、スペイン語あるいは日本語で論文を執筆し、発表する予定である。
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