研究開始時の研究の概要 |
本研究は, 国家間・省庁間・省庁内という三つの政策調整とそのスケジューリングの比較分析を通じて, 2000年代以降における大臣の補佐体制(大臣・副大臣・政務官・大臣秘書官・大臣官房等)の役割を解明することを目的とする. 1990年代以降の日本では, 副大臣・政務官制の導入などを筆頭に, 大臣の補佐体制が整備されてきた. しかし同時期の行政改革研究は首相周辺に集中しており, 各省大臣等の動向は未解明な点が多く残されている. そこで本研究では, 国家間交渉や政策会議等の重要な政治的意思決定と, その前段階である省庁内調整の変容を検証することで, 内閣政治と行政官僚制の変容を立体的に把握する.
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