研究課題/領域番号 |
22K13373
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07030:経済統計関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石原 卓弥 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (30899662)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 計量経済学 / メタアナリシス / 因果推論 / 処置選択 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、エビデンスに基づいた政策決定の重要性が広く認識されるようになっている。このような取り組みを進めていくためには、政策立案者が関心を持つ母集団に対する信頼できるエビデンスを得ることが重要である。しかし、特定の母集団の信頼できるエビデンスを収集することは困難である。そのような状況では、異なる母集団のエビデンスを用いて意思決定を行うという方法が頻繁に用いられているが、政策立案者の意思決定問題を考慮したエビデンスの集約方法は提案されていない。そこで、本研究では、政策立案者の意思決定問題を定式化し、政策立案者が関心を持つ母集団に対して最適な政策を決定するためのエビデンスの集約方法を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、政策立案者の意思決定問題を定式化し、政策立案者が関心を持つ母集団に対して最適な政策を決定するためのエビデンスの集約方法を開発することである。 近年、エビデンスに基づいた政策決定の重要性が広く認識されるようになっているが、このような取り組みを進めていくためには、政策立案者が関心を持つ母集団に対する信頼できるエビデンスを得ることが重要となる。しかし、実際に実験等を行っていない母集団に対して信頼できるエビデンスを得ることは簡単ではない。そのような状況では、異なる母集団のエビデンスを用いて意思決定を行うということが頻繁に行われている。メタアナリシスという分野では、このような状況での様々なエビデンスの集約方法を提案しているが、政策立案者の意思決定問題を考慮したエビデンスの集約方法は提案されていない。 この課題に取り組むため、本年度は提案する意思決定ルールの理論的な性質について研究した。昨年度はデータが正規分布に従う場合の理論的な性質について調べたが、実際の問題では、データが正規分布に従うとは限らない。そこで、本年度は、データが2値である場合の意思決定ルールの理論的な性質を求めた。 本年度は、上で得られた結果をまとめ、"Bandwidth selection for treatment choice with binary outcomes"という論文を執筆した。この論文はThe Japanese Economic Reviewという国際学術誌に採択され、2023 JER Best Article Awardという賞を受賞している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、提案手法の理論的な性質を明らかにすることができた。また、その結果の一部はThe Japanese Economic Reviewという国際学術誌に採択され、2023 JER Best Article Awardという賞も受賞することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に引き続き、提案するエビデンス集約方法の理論的な性質を明らかにする。また、本年度に得られた研究成果を論文にまとめ、令和6年度に国際学術誌に投稿することを目指す。
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