研究課題/領域番号 |
22K13389
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
角田 侑史 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (00846404)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 航空 / 空港 / 戦略的提携 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、空港を取り巻く社会環境の変化は著しい。とりわけ、公営から民営への運営主体が変わるという大きな転換期を迎えており、その過程で空港と航空会社が戦略的に提携するケースが増加している。このような提携は、航空会社の長期利用保証による投資リスクの軽減や空港施設の専有等の優遇措置の享受など、提携する空港と航空会社の双方に利点がある。 加えて、このような戦略的提携は、提携外の航空会社や競合する空港に対しても大きな影響を与える可能性がある。本研究は、このような空港と航空会社の戦略的提携が、提携外の経済主体を含む航空輸送市場全体に及ぼす影響を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究課題では、近年増えつつある、空港と航空会社の戦略的提携が、提携外の航空会社や競合する空港を含む航空輸送市場全体に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。空港と航空会社の垂直的な提携は、空港の運営主体の変化の過程で発展したもので比較的歴史が浅い。そのため、この提携を分析する研究蓄積は限られており、その多くは提携する空港と航空会社に焦点を置き、提携外の主体に対する影響は目を瞑る傾向があった。本研究課題は、提携外の主体にまで分析範囲を広げ、航空輸送システム全体に対する影響を掘り下げているという特色を持つ。 研究課題の1年目である2022年度は、交付申請書に基づき、空港と収益シェア提携をする既存航空会社が、新規航空会社の参入の脅威に直面し、参入阻止のための戦略的な意思決定をする状況をモデル化し分析した。結果として、空港と既存航空会社の提携は、既存航空会社の市場支配力を強化し、参入阻止行動が実現する可能性があるが、提携のシェア率が高い場合には、参入阻止のインセンティブが低下し、社会厚生が向上することを示している。この研究は、国際学術誌に受理され、掲載された。また、関連する研究として、提携外の主体として高速鉄道など航空会社以外の経済主体を導入したモデルの分析や、空港と航空会社が一体となって実施する必要がある環境問題への取り組みに関する分析を実施した。その一部は国内学術誌に受理され、掲載されており、またその他の分析は、国際学術誌に投稿している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は、「研究実績の概要」で記したとおり、空港と航空会社の戦略的提携が、既存航空会社の参入阻止行動に及ぼす影響を分析し、その結果を論文としてまとめ、国際学術誌に受理された。以上の客観的な研究成果から、「(2) おおむね順調に進展している」と判断される。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題では、これまで国際学術誌への論文掲載をはじめとして、研究計画に沿った研究の進展が見られている。空港と航空会社の戦略的な提携についての新たな知見を得るため、さらなる数理モデルの構築を継続する。研究から得られる成果はこれまでと同様に、主に英文で論文を執筆し、国際学術誌への投稿・掲載を進め、内外へ向けた研究成果の発信を継続する。
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