研究課題/領域番号 |
22K13398
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
遠山 祐太 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (40834015)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 需要推定 / 構造推定 / 企業合併分析 / プライシング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では差別化財の消費者需要に関するセミパラメトリックなモデル及びその推定手法を開発し、企業のプライシング及び企業合併シミュレーションへの応用を行う。前者については、文献で幅広く用いられている離散選択モデルにおいて所得効果をノンパラメトリックな形で導入することで、需要関数の形状を柔軟に推定する方法を提示する。後者の応用分析については、提案した需要モデルの性質及び既存の需要モデルとの比較について、データを用いた実証分析を通じて検証を行う。本研究では、所得効果が重要と考えられる一般向けパソコン需要に着目する。
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研究実績の概要 |
前年度に進めた、ノンパラメトリックな所得効果を許した離散選択需要の実証モデル及び日本の自動車市場への応用分析をまとめた論文について、Journal of Industrial Economics誌より改定要求を受けた。本年度は改定要求に基づいた追加分析や結果の頑健性に関する分析を積極的に進めた。特に、パラメトリックモデルとノンパラメトリックモデルの比較に関するシミュレーション分析、提案したモデルと既存のランダム係数ロジットモデルの比較、そしてノンパラメトリック関数のシーブ近似の方法に関する頑健性など、多種多様な分析を行い、論文の頑健性に関する検討を行った。レフェリー及びエディターからの改定要求に対して十分に応えられる結果を得られており、近日中に再投稿を行う予定である。また、本手法を日本のパソコン市場に応用する研究についても、分析を進めている。さらに、現段階でのフレームワークは財を単一購入する点を念頭に置いたフレームワークであるが、このフレームワークを「複数ユニット」購入する形に拡張を進めており、同時に拡張したフレームワークを適用する市場例・データについて検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
分析のフレームワーク及び日本の自動車市場に適用した応用分析についてまとめた論文が国際学術誌より改定要求を受けている。改定作業は順調に進んでおり、研究期間内に学術誌に公刊されることが期待される。
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今後の研究の推進方策 |
改定要求を受けている国際学術誌への再投稿を行い、研究期間内の論文の公刊を目指す。
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