研究課題/領域番号 |
22K13413
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
矢作 健 成蹊大学, 経済学部, 講師 (90844548)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 法と経済学 / 法執行 / 政治経済学 / 法の経済分析 / 犯罪の経済学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、一般の人々が法執行に権限のある経済主体に犯罪行為の取り締まりを委託する際のエージェンシー問題を検討し、経済的帰結とその解決可能性を明らかにすることである。そのため、まずは[1]法執行政策決定の民主的プロセスに着目した研究に着手する。そして、[2]実際の取り締まりに携わる警察のような法執行官の内発的・外発的インセンティブも考慮した研究に拡張する。これらの法執行プロセスにおけるエージェンシー問題を考察し、社会的に望ましい法制度、民主主義そして三権分立のあり方を明らかにする。
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研究実績の概要 |
法の執行におけるエージェンシー問題を扱った論文を執筆した。まず、Law Enforcement with Rent-seeking Government under Voting Pressure という法執行者の政治プロセスにおける役割を考慮した論文を早稲田大学山口洋平さんと執筆し、どのように法執行者を投票プロセスによってコントロールできるかを議論しInternational Review of Law and Economicsに掲載された。また、Strategic Crackdown on Organized Crime by Local Governmentsという犯罪組織に対して地域間の法執行の問題やその社会への影響を分析し、どういったときに非効率な法執行が行われるのか、そしてそれを改善し地域間の協調を促すために施策を議論した論文を東京大学の加藤晋さんと執筆し Economics of Governanceに掲載された。単著ではSanctions and Rewards with a Motivated Agentを執筆し、法執行者(警察など)が適切に法執行業務を遂行するための適切な罰則・報酬を法執行者の雇用主はどのように利用することで、彼らの目的遂行を達成できるのか、またその社会厚生への影響を分析し、Managerial and Decision Economics に掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
他分野の研究者と協力しながら研究活動を継続できており、計画的に論文を執筆できている
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今後の研究の推進方策 |
海外の研究者とも協力をして研究活動の幅を広げ、今後も積極的に学会発表や論文執筆を行いたいと考えている
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