研究課題/領域番号 |
22K13428
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
笠原 晃恭 大阪大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (50811410)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アノマリー / アセット・プライシング / アセットプライシング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本の株式市場のアノマリーを網羅的に再現調査し、その背景にある経済学的メカニズムを探求する。殆ど全てのアノマリーは米国市場のデータをもとに発見されてきたことを踏まえ、本研究はそれらを日本市場で網羅的に再現調査し既存文献の信頼性を再検討する。また、統一的な枠組みで各種のアノマリーの再現可能性をデータベース化することで、日本の株式市場に関する知見を蓄積する。最後に、各種のアノマリーの実現リターンをインプット・データとして、その相関の強さと 背景にある経済学的仮説の類似性の関係を調べる。
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研究実績の概要 |
本研究計画では、日本市場を対象とした株式市場のアノマリーを網羅的に調べることを目的としていた。しかし、研究計画の遂行中であった本年度に、Jensen, Kelly, and Pedersen (2023)が全世界の株式市場に関して同様の調査結果を発表してしまったため、当初研究計画の学術的な新規性が大幅に失われてしまったことが判明した。そこで、本年度は研究計画を大きく転換し、日本の株式市場におけるマーケット・マイクロストラクチャーにフォーカスし、日本独自の制度である特別気配が市場の安定に寄与してるかどうかの調査を行った。その結果、まだ公表前の段階であるが、特別気配が市場の安定及び流動性の向上に寄与しているという初期的な結果を得た。
Jensen, T., Kelly, B., and Pedersen, L. “Is There a Replication Crisis in Finance?” Journal of Finance (2023) https://jkpfactors.com/
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
「研究実績の概要」にも記したとおり、研究計画の遂行中であった本年度に、Jensen, Kelly, and Pedersen (2023)が全世界の株式市場に関して、アノマリーの網羅的な調査結果を発表してしまったため、当初研究計画の学術的な新規性が大幅に失われてしまったがゆえ、研究計画の大幅な転向を迫られてしまった。現在、大きく変更した研究計画に沿って予備的な分析を行なっている。
Jensen, T., Kelly, B., and Pedersen, L. “Is There a Replication Crisis in Finance?” Journal of Finance (2023) https://jkpfactors.com/
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今後の研究の推進方策 |
「研究実績の概要」にも記したとおり、現在は日本の株式市場におけるマーケット・マイクロストラクチャーにフォーカスし、日本独自の制度である特別気配が市場の安定に寄与してるかどうかの調査を行っている。今後は既に得られた結果を学会発表すると同時に、学術誌に投稿する予定である。
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