研究課題/領域番号 |
22K13442
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
松原 日出人 中京大学, 経営学部, 准教授 (20779582)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 産地 / 経営史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,大きくは,1970年代以降の需要縮小と産地の展開の解明をテーマとし,産地間の展開の成否の差を議論するものである。本研究が具体的に取り上げるのは戦後の柑橘産地であり,研究代表者がこれまで蓄積してきた戦後の柑橘産地研究の体系化を進める。研究課題は2つに大別され,①1970年代以降の産地の展開に影響を及ぼした先駆事例である田浦産地(熊本県)の歴史分析と,②1970年代~1980年代における貿易自由化交渉に対する各産地の現場対応の実態の検証である。
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研究実績の概要 |
本研究は,大きくは,1970年代以降の需要縮小と産地の展開の解明をテーマとし,産地間の展開の成否の差を議論するものである。本研究が具体的に取り上げるのは戦後の柑橘産地であり,研究代表者がこれまで蓄積してきた戦後の柑橘産地研究の体系化を進める。1970年代以降の柑橘産地に関する議論を推し進めることを目的に,本研究では次の2つに取り組むことを課題とした。1つは,1970年代以降の産地の展開に影響を及ぼした先駆的産地に光を当てることであり,具体的には,産地の銘柄化に関して後の産地が頻繁に参照した田浦産地(熊本県)の歴史分析を行うことであった。もう1つは,1970年代~1980年代という年代については,国内供給量の過剰化に伴う国内産地間の競争が激化した一方で,貿易自由化に向けた交渉が続き外国産柑橘の存在が強く意識された時期でもあった。そのため,外国産柑橘の存在や貿易交渉の進展との関連に着目し,そうした国際動向に対する産地対応や,それが国内産地の再編方向に如何なる影響を及ぼしたのかを検討し,国内と国際の双方の動向を関連付け産地再編の展開を検証することを課題とした。令和5年度については,上記の課題①に係る論文執筆を進め,外観上の不利により先駆的に品質内容を重視する銘柄化に取り組んだ田浦産地の一連の展開を議論した。続いて,課題②に係る資料確認と分析に取り組む過程で,品目・品種の選定等の対応に加え,出荷時期に係る刷新が国内産地により成されたことも論点として浮上したため,この論点に特に重要な役割を果たした愛知県と和歌山県を分析対象に追加し,資料収集と分析の実施をすすめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
課題①の論文執筆がやや後ずれし令和6年度にも継続実施することとなったが,併行して課題②の調査・分析に着手できており,総合的にいえばおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き課題②に係る研究を進める。また,これに取り組むうえで出荷時期に係る刷新に着目する必要を確認したため,愛知県と和歌山県を分析対象として追加した。この2地域の分析内容を統合しつつ,1970年代~1980年代の柑橘産地再編を検証する。
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