研究課題/領域番号 |
22K13499
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
吉井 健 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (10826465)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | D2C / アパレル / インターネット / 知覚リスク / リアル店舗 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、リアル店舗を持たないメーカーがネット店舗経由で直接消費者に販売するビジネス、すなわちD2C(Direct to Consumer)事業が活況を呈している。本研究では、D2Cのネット店舗にてアパレルを購買する消費者(D2Cショッパー)の知覚リスク低減に影響を及ぼす情報内容やその購買行動を体系的に整理・解明すると共にD2Cに取り組む企業、特に国内の縫製メーカーに向けたマーケティング施策の提案をすることを目的とし、実証研究を行う。本実証研究では、複数の企業が運営するネット店舗やSNSを対象とした分析、連携するリアル店舗調査、そして調査会社を経由したインターネットでのアンケート調査等を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、D2Cのネット店舗にてアパレルを購買する消費者(D2Cショッパー)の知覚リスク低減に影響を及ぼす情報内容やその購買行動を体系的に整理・解明すると共にD2Cに取り組む企業、特に国内の縫製メーカーに向けたマーケティング施策の提案をすることを目的とし、以下の3つのテーマにて実証分析を行うことを計画した。(1)D2Cショッパーの行動プロセスと購買行動傾向の研究(2)D2Cショッパーの知覚リスク低減効果を高める情報内容の研究(3)D2Cショッパーに影響を与える、リアル店舗(ショールーム等)との連携施策の研究である。当該年度においては、上記3つの研究テーマに取り組んだ。まず、当該年度では、リアル店舗とネット店舗を往来するショールーミングあるいはリバース・ショールーミング購買した消費者を対象として、2023年11月にアンケート調査を実施した。期間限定でのポップアップ店舗を利用してショールーミング購買する消費者の中には、D2Cショッパーも含まれていることから、ネット店舗購買者の購買性向を調査した。このアンケート調査では設定仮説に基づき実施した。また、特定ブランドのD2Cネット店舗を活用した販売促進効果に関する実証研究も行った。これらの当該年度の調査結果により、D2Cのネット店舗を利用する消費者の情報探索行動と購買行動、さらには知覚リスク低減効果の検証を試みた。そして2023年3月に実施した、D2Cのネット店舗を利用した消費者の情報探索と購買行動に関するアンケート調査結果を精緻に実証分析した。本研究成果は、消費者行動研究、流通研究等への貢献だけでなく、D2C事業を行う企業のマーケティング実務面にも貢献出来るものと言えよう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度においては、消費者のアンケート調査とD2C事業を行う特定ブランドのネット店舗を活用した実証研究を中心に研究を進めたが、元々予定していた企業と連携した調査等の計画に遅れが出た。しかし、当該年度の研究成果に関しては論文も執筆しており、学会等でも成果発表を行っている。次年度においても、充実した研究を行っていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
次年度においては、本研究で計画している以下の3つのテーマ全てを対象として、実証研究を行う。(1)D2Cショッパーの行動プロセスと購買行動傾向の研究 (2)D2Cショッパーの知覚リスク低減効果を高める情報内容の研究 (3)D2Cショッパーに影響を与える、リアル店舗(ショールーム等)との連携施策の研究である。次年度の研究においても、D2C事業を行う企業側の協力も得ながら調査を進める。次年度の研究成果は、今後の雑誌論文や学会等を通じて発表することを計画している。
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