研究課題/領域番号 |
22K13501
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
松田 琢磨 拓殖大学, 商学部, 教授 (40882535)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | コンテナ輸送 / 物流 / 地方港 / 国際物流 / 海運 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,日本の地方コンテナ港湾における海上コンテナ輸送に関する計量経済モデルを構築して,日本及び海外の物流インフラ投資や港湾政策などの施策,近隣港湾間の競争などの要因が地方港湾におけるコンテナ貨物の輸送パターンにもたらすインパクトを定量的に評価したうえで,コンテナ港湾を活性化するための課題を抽出することを目指す.とくに,新しい手法の活用,近年のコンテナ輸送業者間のM&A,新型コロナウイルス感染拡大による物流の混乱などを可能な限り織り込む形で輸送量の予測にも取り組む.学術的な新規性に加え,実務担当者が政策や提言をまとめる上で役立てられるように,シンプルなモデルの構築を追求することも目的とする.
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研究実績の概要 |
本研究は,日本の地方コンテナ港湾における海上コンテナ輸送に関するモデルを構築して,日本及び海外の物流インフラ投資や港湾政策などの施策,近隣港湾間の競争などの要因が地方港湾におけるコンテナ貨物の輸送パターンにもたらすインパクトを定量的に評価したうえで,コンテナ港湾を活性化するための課題を抽出することを目指している. 2023年度は地方港の物流動向の分析も見据えて,コンテナ輸送におけるデータ構築に取り組んだ.過去の記録や既存データを組み合わせて一貫したデータセットを構築することで,産業初期からの市場構造や参入・退出・投資など企業の意思決定や各国の政策の影響を検証することを目指すことを意図している. データの構築では,コンテナ輸送が本格的に始まった1966年から2009年までの北米,欧州,大西洋往復航の年レベル運賃と貨物輸送量に加え、新造船価格、中古価格、解撤価格で実施した。各種資料を基にデータを構築したほか,この時期に実務に携わった経験者への問い合わせを通じてデータの整合性を検証した.さらにデータセットを用いて、80年代の市場構造変化を定量的に特定するため構造変化テストを行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コンテナ輸送のデータ整理は進んだものの,地方港に関するデータ不足を補完する分析が遅れているため.
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今後の研究の推進方策 |
昨年度同様,今後の研究の方針は二つに分かれる.一つは,計量経済モデルの構築を進め,地方港のコンテナ輸送動向に関する分析を進めていくこと,もう一つはデータの不足を補完する分析を進めていくことである.前者については,とくに運賃データが十分に得られないことを踏まえたうえで,実務上意味のある分析を進めていく方向で研究を進めていく方針である.二つ目の分析を用いることで上記の分析を補完して研究を進展させることができないかさらに検討を進めたい.
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