研究課題/領域番号 |
22K13513
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
庄司 豊 琉球大学, 国際地域創造学部, 講師 (90910381)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | マネジメントコントロール / 組織アンラーニング / 組織学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は環境変化への適応に重要な組織学習とマネジメントコントロール(MC)との関係性がいまだ十分に明確になっていないという基本的な問いにもとづき,組織学習のサブプロセスである組織アンラーニングとMCとの関係性を検討することを主要な目的としている。 コントロール概念が組織アンラーニングとどのような関係を持っているのかをシミュレーション分析により検討し,その組織忘却や,個人アンラーニングとの関係についてより精緻な検証を行っていく。 本研究の目的を達成することにより,組織学習やイノベーションにMCを活用する際の課題点などをより正確に把握することにつながることが期待できる。
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研究実績の概要 |
本年度は組織が新たなことを取り入れて学習するためのサブプロセスとして重要な,既存知識を意図的に忘れることを表す組織アンラーニング概念と,マネジメントコントロールの両者および,両者の関係性をより適切にコンピュータモデルに落とし込むための概念整理を主に行った。 また,現代の経営手法の中でも,明示的ではないがアンラーニング概念を重視していると考えられるアジャイル型のマネジメントについて既存研究などの文献調査を行い,アジャイル型のマネジメントにおいて,マネジメントコントロールが組織アンラーニングに影響しているのかについて,イネーブリングコントロールなどの自律的なコントロールが組織アンラーニングを強く推進する一方で,強すぎる目標達成志向を前提とするなどのタイトなマネジメントコントロールが組織アンラーニングを阻害するという仮説を導出した。 また,これまでの閉じたサイバネティックコントロールを中心としたモデルでは考慮できていなかった,越境学習などがアンラーニングと関連が深いことも文献調査により,見出されたため,これらをコンピュータモデルにどのように実装するのかについて,今後の研究で追加的に検討する必要が生じた。 さらに,アンラーニングとマネジメントコントロールとの関係について検討が必要な論点として,マネジメントコントロール自体のアンラーニングがどのように行われるかという論点も既存研究の調査で見出すことができた。この点については管理会計変化研究における,変化への阻害要因に関する研究蓄積が進んでいるため,この点について,アンラーニング概念と紐づけて,さらに検討を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は,組織学習及び組織アンラーニングとインタラクティブコントロール,イネーブリングコントロールの関係に関する既存研究の整理や,それを反映したシミュレーションモデルの改善は進めているものの,それらを用いた研究成果の公表が十分できておらず,進捗がやや遅れているといえる。 当初の計画において,上記の内容を2年かけて進めることを想定しており,また,初年度は具体的なモデルを用いた分析にかかるための準備を行う位置づけとしていたため,極端に遅れているというわけではないものの,特に研究成果の公表について積極的に進めていく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に整理した内容に基づき,次年度以降,順次モデルの拡張とシミュレーション分析を行っていく。 また,既存の研究計画に加えて,本年度の研究によって新たに見出された論点である,マネジメントコントロール自体のアンラーニングについて,既存文献の調査を進めていく必要がある。 次年度の予定としてすでに,本研究計画に関連する内容の原稿を図書の1章として掲載できることが決定しているほか,国内学会・研究会における研究発表の予定もすでに決定しているため,研究成果の公表については,一定の進捗が見込める。
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