研究課題/領域番号 |
22K13534
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
武岡 暢 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (90783374)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 二次分析 / アスピレーション / 職業 / 社会学 / 方法史 |
研究開始時の研究の概要 |
不平等や格差などの深刻な社会問題について、社会学では主として社会階層論の分野がそのメカニズムの解明に取り組んできた。そこで用いられてきた主要なファクターのひとつが職業である。しかしながら職業はもっぱら階層を反映する指標として用いられるばかりであり、概念的な検討は相対的に等閑視されてきた。そこで本研究では多様化する働き方や非正規雇用の増大といった今日的趨勢を考慮に入れながら、社会学における職業の望ましい概念化のあり方を探究する。そこでは理論面からの把握のみならず、各時代の方法上の制約がいかにして職業概念やその利用法を制約してきたのかという方法史、あるいは社会調査史の観点を重視したい。
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研究実績の概要 |
本研究は社会科学における「職業」概念の整備を目的として、とりわけ社会学の1950年代前後の研究史を、理論史と方法史の両面から跡付けようとするものである。そこで当初の計画では東京大学社会科学研究所が所蔵している社会調査原票のアーカイブ調査を実施する予定であったが、研究代表者の学外研究計画に実施の目処がついたことからこの予定を変更し、当初の計画においては比較対照の対象として設定していたロバート・マートンの調査の分析にまず着手することとした。これは、2023年度中に渡米し、本格的にマートン調査のアーカイブ研究を実施するために、あらかじめ日本でできる準備をしておくための順序変更である。研究代表者はすでに米国のコロンビア大学においてマートン調査が収蔵されているアーカイブの予備調査を終えていた。そこで手持ちの画像データから、マートンがとりわけ職業に関連して実施したアスピレーション調査の部分について集中的な整理、分析を行った。マートンの実施したアスピレーション調査は、ただでさえその存在が広く知られてはいないマートンが実施した一連の社会調査のなかでも、あまり目立つ存在ではない。しかし一般的な論点として、通常は理論家とのみ考えられているマートンが自ら社会調査を実施していたことが、理論と調査の生産的協調関係を主張していたマートンの立論に、どのように影響しているかということは興味深い問題である。さらにマートンは職業アスピレーションを自身の準拠集団論や相対的剥奪論と結びつけながら調査しようとしていたことが明らかになり、その重要性が徐々に浮かび上がって来つつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画から実施順序の変更はあったものの、変更後の作業内容としてはおおむね順調に進捗したと言える。また、当初の計画にはなかった、より具体的な職業分野に関する調査研究にも着手することができたことは、予想外の成果であった。
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今後の研究の推進方策 |
国際共同研究強化に採択されたこともあり、今後は渡米しての集中的なアーカイブ調査を中心として、より発展的に本研究課題を遂行していくことが重要である。そのためには、当初の予定には必ずしも含まれていなかった、現代のフィールドを対象とした経験的調査も推進していければと思う。
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