研究課題/領域番号 |
22K13559
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
前田 縁子 琉球大学, 医学部, 助教 (60887389)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | がんサバイバー / 就労支援 / 島嶼 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、沖縄本島および島嶼地域の就労相談施設におけるがんサバイバーの就労相談の実態を明らかにし、相談支援員によるがんサバイバー就労支援のサポート体制を構築する。また、医療的側面に対する相談時の困難感を明らかにすることで、がんサバイバーの就労支援にコアに関わる支援員への研修や医療者と連携する際の情報提供に役立てる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、沖縄本島および島嶼地域の就労相談施設におけるがんサバイバーの就労相談の実施状況を明らかにし、相談支援員によるがんサバイバー就労支援のサボート体制を構築することである。先行調査では、がん患者会の運営者へのインタビューから、【離島患者会が抱える特有の困難】として、「がんであることを知られたくない人が多いため患者会の呼びかけが難しい」ことや「小離島の患者との交流が難しい」ことが明らかとなった。国内外における文献検討では、復職および就労継続に影響する要因として、「家族・友人、産業保健サービスによる社会的サポート」や「職場の環境」などが影響することが明らかとなった。また、がん相談支援センターやハローワークは相談者の1割であり、相談をしなかった理由について「相談すると不利益を生じると思っていた」ことが明らかとなった。今後の調査により、就労相談側の現状把握を行うことは、がんサバイバーの就労ニーズを蓄積・情報共有し、相談者側からの積極的な支援体制を構築に役立てることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度は、沖縄県内の労働相談事業所関係者へがん就労に関するインタビュー調査を行い、相談支援員の受けた相談内容と困難感や工夫 を分析する予定であったが、新型コロナウイルス(COVID-19)による影響および研究者の出産育児休業のため予定通り研究を進めることが困難であった。がんサバイバーの就労支援については、国内外の文献検討を行った。また、先行研究として実施していたがん患者会運営者へオンラインインタビュー調査では、「がんサバイバーがCOVID-19状況下でどのような対処をしたか」や「島嶼地域での活動実態」について考察した。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、沖縄県内の労働相談事業所関係者へがん就労に関するインタビュー調査を行い、相談支援員の受けた相談内容と困難感や工夫 を分析を進めて行く予定である。インタビュー調査には、対面およびオンライン調査も利用する。また、がん患者会と連携し、調査結果をもとに第2の計画である、がんサバイバーに特化した就労相談会、がん患者会での就労相談会を実施する。
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