• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ボランティアの心理的欲求を満たす動機づけメカニズム研究:参加支援の手がかり

研究課題

研究課題/領域番号 22K13569
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関龍谷大学短期大学部

研究代表者

遅 力榕  龍谷大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40876819)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワードボランティア / 参加支援 / 動機づけ / 心理・社会的要因
研究開始時の研究の概要

少子高齢化や昨今頻発している災害時の被災者支援に対し,ボランティアが担う役割への期待も高まっている.しかし,ボランティア参加の動機づけは決して容易ではない.では,どのような外発的な社会的要因がいかなるプロセスを経て自発的なボランティア参加へと変容するのだろうか.この問いを解決するため,本研究では,ボランティアに内在する心理的欲求,さらにそれらの心理的欲求を満たす社会的要因を,質的調査を通して,ボランティアが有する具体的な経験から明らかにし,日本型のボランティア参加動機づけメカニズムを解明する.本研究は,ボランティア参加の文化を根付かせる方法の提示を目指し,多様な参加の支援に資するものとなる.

研究実績の概要

本研究の目的は二つある.1,ボランティアの心理的欲求を明らかにすることである.2,それらの心理的欲求を満たす社会的・環境的要因をボランティアの具体的な経験から明らかにし,両者間の相互作用を検討しつつ,動機づけメカニズムを解明することである.
2023年度は,前年度の成果に基づいて文献研究と調査対象の選定を行った.文献研究の成果を「ボランティア参加における動機づけの内面化―自己決定理論に基づいた考察」という論文にまとめた.ボランティアや市民活動への参加が求められるにもかかわらず,ボランティアの動機づけは決して容易ではない.ボランティア参加の動機について,内面から湧き出た動機を駆りたてる誘因とは何か,外発的な社会的要因からどのようなプロセスを経て自発的な参加へと変容するのかを明らかにするため,自己決定理論(Self Determination Theory)を通して動機づけ変容のプロセスを検討した.まずは,内発的動機づけと外発的動機づけを二分法的に捉えるのではなく,連続線上にあるものとして捉えるべきであることが明らかになった.その次に,動機づけの内面化の過程において,自律性支援と価値の内面化が示唆されている.この自律的動機づけを促進させるため,三つの心理的欲求,すなわち,自律性,有能感,関係性の欲求を満たすことが重要であると指摘されている.さらに,調査対象に関する資料や報告書,先行研究の収集も行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は,ボランティアを対象に半構造化面接を実施することを予定していたが,それに関連する文献をより綿密に検討し,調査の枠組を精緻化する必要があると考え,文献検討を中心に研究を行ったためである.

今後の研究の推進方策

まず,これまで関わってきた中間支援組織,ボランティア活動団体を通して調査対象を選定する.その次,ボランティアの心理的欲求,そしてそれらの心理的欲求を満たす社会的要因を明確化するため,フィールドリサーチおよびインタビュー調査を実施する予定である.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ボランティア参加における動機づけの内面化―自己決定理論に基づいた考察2024

    • 著者名/発表者名
      遅 力榕
    • 雑誌名

      評論・社会科学

      巻: 149

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi