• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

政策効果研究のパラダイムシフト:マラウイの社会的保護政策と農民の望む将来

研究課題

研究課題/領域番号 22K13584
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関東京農業大学

研究代表者

五野 日路子  東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教 (80774348)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード社会的保護政策 / フードセキュリティ / 農村生計 / 地域研究 / 貧困削減 / 食料消費 / アフリカ
研究開始時の研究の概要

アフリカ東南部に位置するマラウイ共和国では,貧困と脆弱性の克服を目的とした社会的保護政策を長年実施している。しかし,政策実施以降も貧困率や食料不足人口は高く推移しており,いまだ最貧国のひとつとされている。
本研究では,これまで国のトップや,外部の国際協力機関などが行う傾向にあった政策策定や評価を,政策の対象者である農村住民の視点から捉えていくことで,農村世帯が実際に政策支援を通してどのような将来を望むのか?という点も含めて詳細に検討していく。また,既存研究では明らかにできなかった点を補完しながら政策支援の効果を高める方途を示すことを目指すものである。

研究実績の概要

本研究では、マラウイにおいて実施されている社会的保護政策に注目し、政策と農村生計への効果を農村世帯レベルからの実証研究を積み上げることから、国レ ベルの実態を明らかにすることを試みるものである。本研究では調査研究が中心となることから、令和5年は、マクロレベル、ミクロレベルそれぞれに以下の通り実施することを計画した。
【申請当初の計画:令和5年度の調査・研究計画】(マクロ調査)マラウイ全土の状況を把握するため、統計局が保有する統合世帯調査データを入手する。各政策を統括する省庁が発行している、実施・評価レ ポートを入手する。(ミクロ調査)マラウイ 北部地域の村を調査対象地域とし、農村世帯に対する聞き取り調査をおこなう。(成果発表)調査で得られた新規 データおよび、これまで申請者が蓄積してきたデータの両方を用いて、国内学会で研究報告および論文投稿をおこなう。
【令和5年度の調査・研究実績】 (マクロ調査)各政策を統括する省庁が発行している、実施・評価レポートを入手するため統計局、農業省、ジェンダー・子供・障害・福祉省から可能な限りの レポートおよびデータを入手した。(ミクロ調査)8月-9月に現地での聞き取り調査を実施した。(成果発表)2023年6月に国内学会にて報告、学会誌への投稿をおこなった(2024年3月)。令和5年度8-9月に実施した調査で得られた生計データをまとめ、分析をおこなった。それらデータをもとに、新たな報告および論文投稿にむけて準備を進めている。
以上、前回の報告(令和4年度実施状況報告)では、当初計画していた現地調査を実施できなかったものの、その点は、申請者がこれまで蓄積してきたデータを用いることで補填し、当初計画通り令和5年度の研究成果発表に繋がった(国内学会報告と論文投稿)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前回の報告(令和4年度実施状況報告)において、当初計画していた(ミクロ調査)マラウイ 南部地域の村を調査対象地域とし、農村世帯に対する聞き取り調査をおこなう。を実施することができなかった。そのため、令和5年は以下の通り、計画を変更し2地域での調査・研究を遂行する予定であった。
【令和5年度の調査・研究計画】
(マクロ調査)統計局および各省庁からマクロデータの入手(購入も含める)をおこなう。(ミクロ調査)マラウイ南部および北部地域の村を調査対象地域とし、農村世帯に対する聞き取り調査をおこなう。(成果発表)国内および国際学会での発表をおこなう。あわせて論文を投稿する。
以上の計画通り、(マクロ調査)、(成果発表)は大方計画どおり達成できた。しかし、(ミクロ調査)に関しては、調査予定地の治安状況悪化により、調査予定地域の変更を行なったため(中部地域で実施)、南部および北部での調査を実施することができなかった。そのため、(ミクロ調査)におけるデータ収集に若干の遅れが出ている。申請当初予定していた、マラウイ国内3地域(南部・北部・中部)のデータ収集が遂行できるよう努める必要がある。

今後の研究の推進方策

今年度は、令和5年度計画通りに実施できなかった現地2地域での聞き取り調査を実施し、ミクロ調査における遅れを取り戻すことを目指す。
【令和6年度の調査・研究計画】
(マクロ調査)統計局および各省庁からマクロデータの入手(購入も含める)をおこなう。(ミクロ調査)マラウイ 南部および北部地域の村を調査対象地域とし、農村世帯に対する聞き取り調査をおこなう。(成果発表)国内/国際学会での発表をおこなう。あわせて論文を投稿する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Willingness to pay for subsidized fertilizer : A case study in rural northern Malawi.2024

    • 著者名/発表者名
      Hiroko GONO
    • 雑誌名

      Journal of Agricultural Development Studies

      巻: 34(3) ページ: 20-28

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Willingness to pay for subsidized fertilizer: A case study in rural northern Malawi2023

    • 著者名/発表者名
      Hiroko GONO
    • 学会等名
      The Japanese society of regional and agricultural development
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi