研究課題/領域番号 |
22K13590
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
牧野 遼作 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授(任期付) (10780637)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 非典型相互行為 / オンラインコミュニケーション / 相互行為分析 / 遠隔会話システム / 障碍者とコミュニケーション |
研究開始時の研究の概要 |
コロナ禍の影響により,重症心身障害者の施設通所は,これまで以上に困難を抱えるようになっている.このことへの対処の一つとして,現在,「オンライン施設通所」が試みられている.この試みはまだ始まったばかりのものであり,その実態は明らかになっていない.そこで,本研究計画では,実際の「オンライン施設通所」場面をビデオ収録し,障害者自身,家族,職員たちの振る舞いを詳細に検討する相互行為分析を通して,彼らはオンライン施設通所をいかに遂行しているのかを検討する.そしてオンラインを通した施設への通所とは,どのようなものであり,今後活用されうるものなのかを明らかにする.
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研究実績の概要 |
22年度の事前調査より、社会情勢の変化により重症心身症者のオンライン通所の収録が困難となっていたため、他非典型相互行為かつオンライン相互行為場面の収録・分析へと計画を変更した。 研究業績としては、非典型相互行為分析を実施するための、方法論的問題について、先行研究のプレビューおよび、事前に収録していた非典型相互行為場面の検討を行った学会発表を2件行った(山本・牧野, 2023, 2024)。また、認知症高齢者の参与するオンラインインタビュー場面の収録状況についての検討を行い、次年度に収録可能な体制を整えた。特に、対面インタビュー場面との比較を可能とするために、事前に収録済みの対面インタビュー場面の再検討を行った。その結果については、国際学会内のシンポジウムでの発表を24年度に行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
収録対象の変更を検討することとなったが、本計画が目的とする非典型相互行為かつオンラインコミュニケーション場面の検討という点での変更はなく、計画の意義自体には支障はないと思われる。 また、収録に向けての準備および、収録されたデータに対する分析の困難について事前に検討したことで、24年度の収録・成果発表の事前準備が順調に進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
事前収録済みの対面場面の分析について、国際学会のシンポジウムおよび国内学会での発表を行い、24年度内の論文投稿を行う。高齢者の参与するオンラインコミュニケーション場面の収録・分析を行い、対面場面との比較をベースに、相互行為分析を実施し、年度内の学会発表を行う予定である。
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