研究課題/領域番号 |
22K13668
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
正木 光裕 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (20780662)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 発達障害 / 日常生活動作 / 社会適応 / 認知機能検査 / 超音波画像診断装置 |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害児の日常生活動作、社会適応および筋機能の発達を促進するために必要な認知機能を明らかにすることは重要である。本研究においては、発達障害児を対象として、WISC-IVを用いて認知機能を詳細に評価し、日常生活動作、社会適応および上・下肢筋、体幹筋の筋機能の変化 (発達) と認知機能との関連を縦断的に明らかにする。また、発達障害児と同年代の健常児との間で、上・下肢筋、体幹筋の筋機能、日常生活動作、社会適応および認知機能の変化 (発達) を縦断・横断的に比較することで違いを明らかにする。 本研究の成果によって、今後、発達障害児の発達を促進する効果的な運動・認知トレーニングの開発につながる可能性がある。
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研究実績の概要 |
発達障害児の日常生活動作、社会適応および筋機能の発達を促進するために必要な認知機能を明らかにすることは重要である。本研究ではWechsler Intelligence Scale for Children 4th Edition (WISC-IV) 知能検査の4個の指標、10個の下位検査を用いることで、発達障害児の認知機能を詳細に評価する。また、超音波画像診断装置を使用した筋機能評価を発達障害児に応用することで、上・下肢筋、体幹筋の筋量や筋内の結合組織、脂肪組織といった非収縮組織を個別の筋に分けて測定する。発達障害児の日常生活動作や社会適応についても合わせて評価する。 本研究の目的は発達障害児を対象として、WISC-IVを用いて認知機能を詳細に評価し、日常生活動作、社会適応および上・下肢筋、体幹筋の筋機能の変化 (発達) と認知機能との関連を縦断的に明らかにすることである。また、発達障害児と同年代の健常児との間で、上・下肢筋、体幹筋の筋機能、日常生活動作、社会適応の変化 (発達) を縦断・横断的に比較することで違いを明らかにする。 上述した目標を達成するために、小児施設・センターに所属の発達障害児、同年代の健常児を対象として、日常生活動作、社会適応、超音波画像診断装置による筋機能、WISC-IVによる認知機能の測定を縦断的に実施する。超音波画像診断装置による筋機能の測定では上・下肢筋、体幹筋における筋厚、筋輝度を算出する。筋厚は筋の量的状態(筋量)、筋輝度は筋の質的状態(筋内非収縮組織)を表す。また、WISC-IVによる評価では言語理解、知覚推理、ワーキングメモリ、処理速度といった4つの指標の合成得点、10個の下位検査の評価点を算出する。10個の下位検査の評価点から、知能指数であるFull Scale IQ (FSIQ) を求める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画していた対象者数 (発達障害児、同年代の健常児) が得られていないため。
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今後の研究の推進方策 |
小児施設・センターに所属の発達障害児、同年代の健常児を対象として、日常生活動作、社会適応、超音波画像診断装置による筋機能、WISC-IVによる認知機能の測定を継続して実施する。また、1年目の測定結果をベースラインとして、発達障害児の日常生活動作、社会適応および筋機能の縦断的な変化と関連する認知機能を縦断的に明らかにする。また、発達障害児と健常児との間での筋機能、日常生活動作、社会適応の縦断的変化の違いについて比較する。 本研究の今後の推進方策として、縦断研究として必要な対象者数に満たない場合、対象者の募集について検討を行っていく。
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