研究課題/領域番号 |
22K13676
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
天野 美和子 東海大学, 児童教育学部, 特任講師 (60817352)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | コロナ禍の保育 / 幼児の人との関わり / ふれ合い体験 / 多様な人との関わり / 触れ合い体験 / 幼児の人間関係 |
研究開始時の研究の概要 |
幼児が地域社会で共に暮らす様々な人と出会い、触れ合う体験をすることは、人と関わる力を育む上で欠かすことができない。しかし、昨今の新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、幼児教育施設の幼児が保育の中で地域の様々な人と触れ合う活動を制限せざるを得ない状況となっている。 本研究では、コロナ禍における幼児教育施設の幼児と地域の人々との交流の状況や、それについて保育現場で話し合われたこと等について調査し分析する。 この研究を通して、コロナ禍における幼児と地域の人々との交流の現状を把握するとともに、人との交流が制限される状況において、幼児の人と関わる力を保育の中でどのように育むかについて検討する。
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研究実績の概要 |
本年度は、日本全国の幼児教育施設(公立および私立の幼稚園、保育所、認定こども園等)の中から、施設種や都道府県の偏りが出来るだけ生じないように留意しながら、計527件の園をランダムに抽出し、アンケート用紙を郵送して調査協力を依頼をした。 アンケートの回答は、各園においてコロナ禍の日々の保育内容や実践をリードして考え、取り組んでいる主任や副主任等を主に対象とした。ただし、必ずしも主任や副主任でなくても、幼児の人との触れ合いに関する活動をリードして考えて、取り組んでいる保育者の回答でも可とした。 本アンケート調査の内容は、コロナ禍の保育現場における幼児の人との触れ合いの実態を2020年度(1月~3月を対象)から2022年度(アンケート回答時点)の3つの時期(年度ごと)の状況を把握できるように質問項目を作成した。また、選択式の設問、自由記述式の両方を用いてアンケート内容を構成した。設問数は、フェイスシートを含めて全17問であった。有効回答の回収率は91件(17.2%)であった。集計結果の概要としては、2020年度の終わり頃(1月~3月)の時点において、6割以上が「子ども同士の会話や身体接触の際」「子どもと保育者の会話や身体接触の際」「送迎時の保護者との接触の際」に不安があったと回答しており、中でも「園と地域の人々との交流」については8割以上が不安を感じていたという結果であった。しかし、この不安の傾向は、2022年度には軽減されていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度ということもあり、アンケート調査項目の作成、「人を対象とする研究」倫理審査の手続き等に予想以上の時間を要し、今年度実施すべきインタビュー調査の実施に至らなかったため。また、それに伴い、学会発表に至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
まずは、2022年度に実施できなかったインタビュー調査を優先的に実施する。さらに、アンケート調査の回収率が予定よりも低かった点を補うために2022年度の内容のアンケート調査(本研究全体の基本データとなる内容)の追加実施を行うとともに、今年度の調査である2023年度現在の社会やコロナ禍の状況を踏まえた保育現場の「幼児の人との触れ合いの実態」を把握するための新たなアンケート調査を進める。
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