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カンボジア初等教員養成における教員と体育授業の質改善に向けたレッスンスタディ

研究課題

研究課題/領域番号 22K13709
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関広島市立大学

研究代表者

山平 芳美  広島市立大学, 国際学部, 講師 (40645850)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード授業研究 / 教員研修 / 小学校 / 体育授業研究 / PELS / Lesson Study / 体育科教育 / 教師教育 / 開発
研究開始時の研究の概要

国際協力機構(Japan International Cooperation Agency:JICA)が、体育科教育の分野で最も支援を行ってきたのがカンボジアである。一方、カンボジアの初等教員養成校(Provincial Teacher Training College:PTTC)における体育の授業研究の実態は未だ明らかにされていない。本研究の目的は、カンボジアのPTTCにおいて、体育の授業研究が、教員の資質や能力の向上と体育授業の質の改善にどのような影響を及ぼすのか、事例的に明らかにすることである。本研究の成果を踏まえ、途上国における体育の授業研究への示唆として還元することを目指したい。

研究実績の概要

本研究の目的は、カンボジアの初等教員養成校(Provincial Teacher Training College:以下「PTTC」と略す)において、体育授業研究(Physical Education Lesson Study)が、教員の資質や能力の向上と体育授業の質の改善にどのような影響を及ぼすのか、事例的に明らかにすることである。本研究の目的を達成するために、次の4つの研究課題を設定している。(1)途上国における授業研究支援が、どのような成果を挙げているのか。また、日本と欧州を中心に蓄積されている体育授業研究の論文から学術的な視点でその成果と課題を整理する。(2)カンボジアのPTTCにおいて、授業研究がどのように実施されているのか歴史的変遷を踏まえ現状と実態を把握する。(3)カンボジアのPTTCにおいて、体育教員が講義を行う体育科教育法の授業研究に着目し、成果や課題について明らかにする。(4)カンボジアのPTTCの学生が取り組む模擬授業や教育実習で行っている体育授業に焦点をあて、 体育授業研究に関する成果と課題について明らかにする。
本年度は、1年目の研究課題(1)を踏まえ、研究課題(2)として、カンボジアのPTTCにおいて、授業研究がどのように実施されているのか歴史的変遷を踏まえ現状と実態を明らかにすることであった。1年目に収集することができたPTTCにおける授業研究の資料に基づき、フィールド調査およびPTTCで授業研究をマネジメントしている教員にインタビュー調査を実施し、カンボジアのPTTCにおける授業研究の現状と実態の把握および課題の整理を行った。また、本調査の対象となった州では、PTTC附属小学校を中心に複数の小学校が組織化された上で授業研究が実施されていた。したがって、PTTC附属小学校の教員を中心に授業研究に関するインタビュー調査および資料収集を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、1年目から、カンボジアで体育科教育の支援を行っているNGOの協力により、カンボジアの教育局関係者・小学校教員・体育教員を対象とした体育授業研究を実施できたことを踏まえ、2年目では、PTTCにおいて授業研究がどのように実施されているのか現状と実態の把握に専念することが可能であった。加えて、PTTCにおける授業研究のみならず、小学校における授業研究の資料収集やインタビュー調査を実施することができたため、おおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

本研究の1年目、2年目でカンボジアにおける授業研究の概要や実態について明らかにすることができたことを踏まえ、本研究の3年目では、研究課題(3)カンボジアのPTTCにおいて、体育教員が講義を行う体育科教育法の授業研究に着目し、成果や課題について明らかにすることである。現在、カンボジアの教員養成校では2年制から4年制の学士化への移行に取り組んでいる。本研究で対象としているPTTCにおいて、2年制から4年制へとカリキュラムが変更となる可能性についての情報共有がなされている。したがって、制度変更となる場合には、適宜カリキュラムに応じた調査を実施していかなければならないと考えている。そして、PTTCにおける体育授業研究の現地調査を踏まえ、これまで本研究で得られた研究の成果を、最終年度4年目の研究へとつなげていきたい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 諸外国での体育授業研究を対象とした学術論文に関する動向調査2024

    • 著者名/発表者名
      山平芳美,齊藤一彦,海老名和華
    • 雑誌名

      スポーツと開発

      巻: 3 ページ: 33-44

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The effect of lesson observations by other teachers on Lesson Study promotion and collegiality: A case study of Peruvian physical education teachers2024

    • 著者名/発表者名
      Tomoya Shiraishi, Kazuhiko Saito, Alexander Kuga, Yoshimi Yamahira, Shotaro Iwata
    • 雑誌名

      Journal of Sport and Development

      巻: 3 ページ: 1-7

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本における「開発と平和のためのスポーツ」に関する取り組み:2023

    • 著者名/発表者名
      山平芳美, 齊藤一彦, 白石智也
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 68 号: 0 ページ: 227-247

    • DOI

      10.5432/jjpehss.22050

    • ISSN
      0484-6710, 1881-7718
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Teachers’ collaboration in lesson study in Cambodian secondary schools: The involvement of secondary physical education teachers2023

    • 著者名/発表者名
      Waka Ebina, Yoshimi Yamahira, Kazuhiko Saito
    • 学会等名
      The 23rd International Conference on Education Research
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Why do pre-service teachers choose to become physical education teachers?: Cambodian physical education pre-service teacher’s motivation2023

    • 著者名/発表者名
      Hikari Yoshimura, Yuanzhen Wang, Yoshimi Yamahira, Kazuhiko Saito
    • 学会等名
      The 23rd International Conference on Education Research
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] コロナ禍におけるカンボジアのJICA海外協力隊の現状:体育科教育の普及に従事する体育隊員に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      山平芳美, 木村寿一, 齊藤一彦, 白石智也
    • 学会等名
      日本運動・スポーツ科学学会第29回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 教育の未来デザイン:「コロナ」からこれから教育を考える2022

    • 著者名/発表者名
      齊藤一彦, 山平芳美, 白石智也
    • 総ページ数
      214
    • 出版者
      溪水社
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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