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文脈を観点とする統計と確率の接続教材の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K13717
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関岡山理科大学

研究代表者

福田 博人  岡山理科大学, 教職支援センター, 講師 (30803522)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード統計教育 / 確率教育 / 接続 / 文脈 / 火曜日生まれ問題 / 数学教育 / 教材開発
研究開始時の研究の概要

データや情報を用いて判断する意思決定能力の育成が重視される算数・数学教育において,確率統計教育の拡充が強調されている.確率は推測統計の妥当性を担保する唯一の判断基準であるため,統計と確率の関連付けは重要な教授・学習の内容に位置付けられなければならない.本研究では,小学校から高等学校までを見通した統計と確率を接続する指導教材の開発を目的とする.その際,統計教育研究と確率教育研究の両者で必須項目とされている文脈を観点とする.

研究実績の概要

本研究の目的は,小学校から高等学校までを見通した統計と確率を接続する指導教材を,文脈を観点にして開発することである。2023年度では,先進的に確率統計教育を実施しているニュージーランドの小学校から高等学校までの教科書分析を行い,その結果に基づき,指導教材の開発に向けた教授実験授業者との検討協議を行うことを予定していた。
ところが,ニュージーランドのカリキュラム改訂が行われることとなったため,ニュージーランドの教科書分析は改定後に行った方がよいと判断した。そこで2023年度では,火曜日生まれ問題についての教授単元の開発を目指す中で,統計と確率を接続する文脈に関する理論化を目指した。そこでの研究成果は,2024年7月に開催される47th Psychology of Mathematics Education Conferenceにおいて研究発表を行う予定である。また併せて,2022年度に引き続き,火曜日生まれ問題が統計と確率を接続する指導教材として有意義であることを論じるとともに,数学教師を目指す大学生に対して教授実験の分析を行っている最中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ニュージーランドの教科書分析という当初の予定は軌道修正することになったものの,統計と確率を接続する文脈に関する理論化を図ることができた。そのため,「おおむね順調に進展している」と判断できる。

今後の研究の推進方策

ニュージーランドの教科書分析という当初の予定を軌道修正することになった代わりに,2024年度にニュージーランドの統計教育研究者に直接本研究に関する指導をいただく予定である。この指導ならびに各種学会発表に基づいて,火曜日生まれ問題の意義,教授実験の分析,教授単元の開発に関する論文執筆を行い,可能な限り論文投稿に繋げたい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 6件、 査読あり 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 離散量から連続量への展開に着目した二元一次方程式と一次関数の接続教材の開発研究2023

    • 著者名/発表者名
      森川貴文・福田博人
    • 雑誌名

      日本科学教育学会研究会研究報告

      巻: 38 号: 2 ページ: 25-30

    • DOI

      10.14935/jsser.38.2_25

    • ISSN
      1882-4684
    • 年月日
      2023-12-09
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 折り紙を用いた教授・学習の数学教育的意義2023

    • 著者名/発表者名
      花房和輝・福田博人
    • 雑誌名

      日本科学教育学会研究会研究報告

      巻: 38 号: 2 ページ: 103-108

    • DOI

      10.14935/jsser.38.2_103

    • ISSN
      1882-4684
    • 年月日
      2023-12-09
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 意図されたカリキュラムにおいて涵養されるべき数学観の一提案2023

    • 著者名/発表者名
      浅越天真・福田博人
    • 雑誌名

      日本科学教育学会研究会研究報告

      巻: 38 号: 2 ページ: 97-102

    • DOI

      10.14935/jsser.38.2_97

    • ISSN
      1882-4684
    • 年月日
      2023-12-09
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本型STEM/STEAM教育の成立に向けた統合の度合いに関する課題2023

    • 著者名/発表者名
      坂口武典・福田博人
    • 雑誌名

      日本科学教育学会研究会研究報告

      巻: 38 号: 2 ページ: 67-70

    • DOI

      10.14935/jsser.38.2_67

    • ISSN
      1882-4684
    • 年月日
      2023-12-09
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社会批判的オープンエンドな問題に着目した中等教育段階における教材可能性2023

    • 著者名/発表者名
      福田博人・服部裕一郎
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集

      巻: 47 号: 0 ページ: 215-218

    • DOI

      10.14935/jssep.47.0_215

    • ISSN
      0913-4476, 2186-3628, 2433-2925
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 記号論を視座とした小学校算数と中学校数学の同異に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      河村祐太郎・福田博人
    • 雑誌名

      科学教育研究

      巻: 46 号: 4 ページ: 321-332

    • DOI

      10.14935/jssej.46.321

    • ISSN
      0386-4553, 2188-5338
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 中学校数学「数と式」と「関数」領域で扱われる離散量と連続量の教科書分析2023

    • 著者名/発表者名
      森川貴文・福田博人
    • 学会等名
      OUSフォーラム2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 数学教育における文化に焦点を当てた折り紙の教育的意義について2023

    • 著者名/発表者名
      花房和輝・福田博人
    • 学会等名
      OUSフォーラム2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 国内外の調査から見る日本の児童生徒の算数・数学に対する見方の変遷2023

    • 著者名/発表者名
      浅越天真・福田博人
    • 学会等名
      OUSフォーラム2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] A Survey on the Use of Context for Teacher Training in Probability and Statistics: Focusing on the Tuesday Birthday Problem2022

    • 著者名/発表者名
      Hiroto Fukuda & Ippo Ishibashi
    • 学会等名
      11th International Conference on Teaching Statistics
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 高等学校数学における直観力の育成を目指した教材の開発研究:3囚人問題を事例として2022

    • 著者名/発表者名
      山本将大・福田博人
    • 学会等名
      日本科学教育学会2022年度第4回研究会(若手活性化委員会開催)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] テクノロジー利用の視座からみた日本の統計教 育研究と実践2022

    • 著者名/発表者名
      福田博人・大谷洋貴
    • 学会等名
      全国数学教育学会第57回研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 中学校数学のD領域「データの活用領域」における文脈の扱い2022

    • 著者名/発表者名
      福田博人・板東翔吾
    • 学会等名
      OUSフォーラム2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] Values and Valuing in Mathematics Education: Moving Forward into Practice2024

    • 著者名/発表者名
      Takuya Baba, Isao Shimada, Yuichiro Hattori, and Hiroto Fukuda
    • 総ページ数
      463
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      9789819994533
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] グローカルな社会・時代における算数数学教育2022

    • 著者名/発表者名
      馬場卓也・内田豊海・中和渚・福田博人・服部裕一郎(編著者)
    • 総ページ数
      196
    • 出版者
      学術研究出版
    • ISBN
      9784910733654
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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