研究課題/領域番号 |
22K13728
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
長谷 綾子 香川大学, 医学部, 准教授 (30537444)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 心理実習プログラムの評価 / 多職種協働の実践力養成 / 多職種連携教育 / 他職種が求める実践力 / 心理職養成 / 多職種協働 / 医療実習 / 評価方法 |
研究開始時の研究の概要 |
チーム医療が推進される中、新制の国家資格「公認心理師」が誕生したものの、従来より心理職の課題として多職種協働の実践力が指摘されている。本研究では、心理職の専門性に即した多職種協働の実践力を育む段階的な実習プログラムの包括的な評価方法を開発し、プログラムの改良に貢献することを目的としている。その成果として、チーム医療に貢献し、患者への全人的ケアに貢献できる人材の育成が期待される。
|
研究実績の概要 |
チーム医療に貢献できる心理職の養成に際し、どのような医療実習プログラムが効果的なのか、またどのような評価方法によって、より質の高いプログラムを考案し、実行できるのかという問いについて、心理職の段階的実習プログラムの包括的な評価方法の開発を目的とし、研究を継続した。 本学で実施している現行の実習プログラムについて、4年生、修士1年生および修士2年生を対象に、研究の基準となる評価指標セット(心理に関する知識及び支援スキルの習得度、実習生としての基本的態度、多職種連携教育への準備性・志向性、一般的な社会スキル)に加えて、昨年の研究成果を踏まえ、多職種連携能力自己評価尺度を用いて評価し、課題を抽出した。 その結果、実習前後において「知識及び支援スキルの習得度」「基本的態度」「多職種連携能力自己評価尺度」で成果が認められた。一方、「多職種連携教育への準備性・志向性」と「一般的な社会的スキル」については変化が認められなかった。これらの結果を踏まえ、項目の精査を進めた。 同時に、新評価方法の開発に向けて、病院に勤務する様々な職種の医療従事者を対象とし、心理職に求める多職種連携能力について尋ねる面接調査研究を継続した。 成果の発表としては、心理臨床学会第42回大会において、学会誌編集委員会主催のシンポジウム及び自主シンポジウムの二つのシンポジウムにて、実習教育の成果及び評価方法に関する話題提供を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
感染症の流行状況も落ち着いたことから、実習前後のプログラム評価は予定通り行うことができた。一方、病院に勤務する多職種の専門スタッフへの面接研究については、未だ感染流行状況の影響を受け、実施が遅れた。昨年、グループインタビューから個別形式に変更したこともあり、3分の2の進捗状況にとどまっている。また、IPE実習先進校でのフィールド調査および心理職のIPEに関する先進的な研究者との意見交流、シンポジウムを計画していたが、いずれも実施が難しく、オンラインによる研修受講に留まった。
|
今後の研究の推進方策 |
昨年度、終了できなかった面接研究については、引き続き新計画に沿って進め、調査方法に応じて分析方法も変更して実施する。また、IPE実習先進校でのフィールド調査および心理職のIPEに関する先進的な研究者との意見交流を進める。昨年度の結果を踏まえ、自己評価尺度の項目精査を行うべく、実習前後のプログラム評価を行う。また、計画に沿ってIPE実習先進校、心理職を含めたIPE実践校、さらに近隣県の実習指導者と担当教員を招聘し、シンポジウムを開催する
|