研究課題/領域番号 |
22K13729
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
関口 愛 大分大学, 医学部, 教務職員 (30433056)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ポリファーマシー / 卒前医学教育 / 医療面接 / ハイブリッド / シミュレーション教育 / PBL |
研究開始時の研究の概要 |
ポリファーマシー対策は喫緊の課題だが、卒前の医学教育はポリファーマシーに対応できる力を養成する教育体制には至っていない。そこで本研究は、卒前のポリファーマシー教育において、臨床薬理学の専門的知識を深め、コミュニケーションの実践力を高めることを目的として、問題解決型学習(Problem-Based-Learning)とシミュレーション教育を組み合わせ、以下の項目から「卒前ハイブリッド型ポリファーマシー医学教育プログラム」を構築する。①プログラムの内容妥当性を検討しマニュアルとテキストを作成する。②プログラムを実施し効果を分析する。③①と②の成果を踏まえプログラムのマニュアルとテキストを完成する。
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研究実績の概要 |
本研究では、卒前の段階からポリファーマシーの社会的問題を認識し、改善に向けた主体的行動が取れる人材の養成を目指し、問題解決型学習(Problem-Based-Learning;以下PBL)を活用して臨床薬理学の専門的知識を深め、シミュレーション教育によってコミュニケーションの実践力を高めることを目的として、ハイブリッド型プログラムを構築する。 目的1 ハイブリッド型プログラムの内容妥当性を検討しマニュアルとテキストを作成する。 目的2 ハイブリッド型プログラムを実施し、量的及び質的変数を用いて360度評価を行い、効果を分析する。 目的3 ハイブリッド型プログラムのマニュアルとテキストを作成し、恒常的なプログラムの実施を可能にする。 2022年度は、ハイブリッド型プログラムの内容妥当性を検討し、教材、教育効果及び有用性評価アンケートを作成した。臨床薬理学、医学教育及び臨床心理学の各専門家の協力を得て、多角的な観点から内容妥当性の検討を重ねた。検討を踏まえて、臨床実習期間中の学生を対象に教育研究を行うための研究計画書を作成し、倫理委員会に提出して承認を得た。2023年度は、作成した教材を基に探索的にプログラムを実施した。アンケートを用いて、実施前後の教育効果及び実施後の有用性評価を行った。量的及び質的変数を解析した結果、教育効果では実習前後の学生の自己評価に変化を認めた。プログラムの実施方法、解析結果を関連学会で報告し、同内容で優秀発表賞を受賞した(The 9th China-Japan Joint Meeting of Basic and Clinical Pharmacology, 第44回日本臨床薬理学会学術総会)。2024年度は、プログラムの有用性評価を解析し、結果を踏まえてプログラム内容を発展させる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は、2022年度1月からプログラムを実施する予定であったが、専門家協議の段階で、教材、教育効果及び有用性評価アンケートの内容妥当性、実施可能性について検討を重ね、プログラムの実施時期を延期した。そのため、当該年度は実施準備を行い、教育研究計画について倫理委員会の承認を得るまでにとどまった。2023年度は、実施人数を縮小して教育研究を遂行し、探索的に教育効果及び有用性評価を行った。2024年度は、有用性評価の解析を行い、解析結果を踏まえ、プログラムを発展させて実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
探索的に教育効果及び有用性評価を行った結果を解析し、プログラムの内容について専門家協議で検討する。
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