研究課題/領域番号 |
22K13740
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 東北文化学園大学 |
研究代表者 |
中村 哲也 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (30645437)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 構音発達 / 健常幼児 / 機能性構音障害 / 構音検査 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、日本において使用されている小児の構音検査では、「どの音がどのように誤っているか」についてしか検査結果が示されないため、現在の構音検査では経験の浅い検査者にとって結果の解釈が難しく、訓練が必要な子どもが見逃されることも多い。我々は経験が浅い検査者でも結果を容易に解釈できる方法がないかと考え、海外の構音検査を参考にして構音検査を得点化するパイロットスタディーを行った。その結果、得点から機能性構音障害児を抽出することが可能であることを確認した。本研究では、パイロットスタディーから年齢群や検査語彙を広げることで、機能性構音障害児をスクリーニングできる構音検査の評価方法を開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では、構音検査が客観的な数値として示され、年齢群ごとの正常範囲が示されるような構音検査を開発することを目的としている。そのために、構音検査で用いる適切な語彙を検討し選定を行うこと、構音検査の結果を得点化し健常の構音検査の得点分布や各音節の通過率を明らかにすることで、構音発達に遅れがあるかどうかを比較するための基準を作成する。構音検査の健常範囲が数値として示されることによって検査結果の解釈が容易となり、訓練の適応を判断する指標となること、保護者に分かりやすく説明が出来ること、訓練開始時と終了時に得点を比較することで訓練効果の指標として活用できること、数値化することで統計処理を必要とする研究データとして使用できるなど、検査者や被験児にも多くのメリットがある。 2023年度は2022年度に実施した構音検査のパイロットスタディのデータを分析し、パイロットスタディで使用した構音検査の自発反応率から不適切な語彙の変更やヒントの出し方の修正を行い、改訂した構音検査にて本調査を実施した。本調査では、3歳~6歳までの保育園児97名に構音検査と各種言語検査(音韻意識の発達、言語理解、言語表出、名前書字)を個別で実施した。現在、得られたデータを分析しているところである。また、構音発達に影響を与える言語機能について明らかにする目的で各種言語検査も構音検査と並行して実施しているが、まだ日本では評価基準がない名前の書字について、英語圏の研究を参考にその発達段階と評価方法について検討し、発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画では2022年度~2023年度にかけて予備調査、2023年~2024年にかけて本調査を実施する予定となっている。2022年度はパイロットスタディが終了しており、本年度に本調査を実施しているため、おおむね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は2023年度に取った横断的なデータを分析し、学会発表・論文作成の予定である。また、当初の計画は横断的研究のみであったが、構音の誤りが発達に従ってどのように変化していくかを個別に追っている研究が日本ではほとんどないため、同一被験児のデータを継続的に取っていくことは大きな意義があると思われる。保育園の同意も得られていることから、本来の予定よりも1年超過することとはなるが、今回データを取らせて頂いた年少児の構音発達を2024年度と2025年度と継続して検査を行わせて頂くことで、3年間の縦断的なデータを蓄積していくことも予定している。
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