• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

専門学校における発達障害特性をもつ学生の支援ニーズならびに適応を支える要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K13744
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

齊藤 彩  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (30794416)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード発達障害特性 / ASD / ADHD / SLD / DCD / 専門学校 / 学校適応 / 学生支援 / 支援ニーズ / 適応
研究開始時の研究の概要

近年、大学等の高等教育における発達障害特性をもつ学生に対する支援の重要性が広く認識されてきた。しかしながら、四年制大学に次ぐ進学割合を占める「専門学校(専修学校専門課程)」は対象に含まれておらず、「専門学校生」の発達障害特性に焦点を絞った実証研究はきわめて乏しい。専門学校は独自の性質をもつ高等教育機関であり、発達障害特性をもつ専門学校生に対する支援の充実のためには、専門学校に特化した知見の蓄積が必要である。本研究は、専門学校における発達障害特性をもつ学生の支援ニーズを明らかにし、発達障害特性が高い専門学校生の学校適応及び心理的適応を支える要因について実証的検討を行う。

研究実績の概要

本研究は、専門学校(専修学校専門課程)における発達障害特性の高さを示す学生の支援ニーズを明らかにし、発達障害特性が高い専門学校生の学校適応ならびに心理社会的適応を支える要因について実証的に明らかにすることを目的としている。
2023年度は、主として以下の2点の研究活動に従事した。
1.発達障害特性の高さを示す専門学校生の学生生活における適応やサポートの実態、レジリエンスとしてはたらく要因等の関連メカニズムについて明らかにするために、全国の専門学校生を対象としたオンライン質問紙調査を実施した。主な測定内容は、発達障害特性(ASD特性、ADHD特性、SLD特性、DCD特性)、メンタルヘルス、学校適応感、レジリエンス、ソーシャルサポート、主観的学業成績、専門学校への進学理由、進路予定等であった。縦断データによる多変量解析を行うため、2023年9月ならびに2024年1~2月の2回にわたる縦断での質問紙調査を行った。第1回目の調査では、1072名の専門学校生より回答が得られた。第2回目の調査では、255名の専門学校生より回答が得られた。現在、鋭意分析ならびに論文化を進めている。
2.昨年度実施した「専門学校の学生支援担当者を対象とした質問紙調査」ならびに「専門学校の学生支援担当者を対象としたインタビュー調査」で得られたデータの分析を進め、研究成果について論文執筆ならびに学会発表を行った。論文は既に学会誌への投稿を完了し、現在査読中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度に実査を予定していた2回にわたる縦断質問紙調査を当初の計画通りに実施することができ、1回目の調査では1000名を超える専門学校生のデータを収集し、2回目の調査でも250名以上の専門学校生のデータを収集することができたため、おおむね順調に進展していると判断した。2023年度に収集したこれらのデータについては、現在、入力ならびにクリーニング作業を終え、鋭意分析を進めている最中である。可能な限り早く分析を完了し、研究成果を広く発信できるように努めていく。

今後の研究の推進方策

次年度は本研究の最終年度になるため、当初の計画に沿って、これまでに実施した①専門学校の学生支援担当者を対象とした質問紙調査、②専門学校の学生支援担当者を対象としたインタビュー調査、③専門学校生を対象とした縦断質問紙調査の研究成果をとりまとめ、各学校等に配布するフィードバック資料を配布する。また、研究成果ついて多領域の人々に発信するための発表の場を企画・開催することを予定している。さらに、研究成果については、学術雑誌への投稿や学会での発表を積極的に行い、広く社会に発信していくように努める。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 高等学校における通級による指導に関する研究動向と展望2024

    • 著者名/発表者名
      齊藤彩
    • 雑誌名

      お茶の水女子大学人文科学研究

      巻: 20 ページ: 85-95

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学生の注意欠如・多動傾向と抑うつとの関連2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤 彩・松本聡子・吉武尚美・菅原ますみ
    • 雑誌名

      教育心理学研究

      巻: 71 号: 4 ページ: 257-276

    • DOI

      10.5926/jjep.71.257

    • ISSN
      0021-5015, 2186-3075
    • 年月日
      2023-12-30
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大学生の自閉スペクトラム症傾向および友人からのサポートと精神的健康の問題との関連2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤彩
    • 雑誌名

      お茶の水女子大学人文科学研究

      巻: 19 ページ: 161-172

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Relation Between Autism Spectrum Disorder Traits, Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder Traits, and Emotional Problems in Japanese University Students2022

    • 著者名/発表者名
      Saito Aya、Matsumoto Satoko、Sakata Yukina、Sugawara Masumi
    • 雑誌名

      Advances in Neurodevelopmental Disorders

      巻: - 号: 4 ページ: 525-534

    • DOI

      10.1007/s41252-022-00311-4

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 専門学校における発達障害特性のある学生への支援の実態と課題―学生支援担当者を対象としたインタビュー調査より―2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤彩・佐藤みのり
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育学会第29回研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 専門学校における発達障害特性のある学生への支援の実態―学生支援担当者を対象とした質問紙調査―2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤彩
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第61回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学生の自閉スペクトラム症特性と精神的健康との関連―友人からのサポートに着目した検討―2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤彩・坂田侑奈
    • 学会等名
      日本教育心理学会第65回総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学生の注意欠如・多動傾向とコロナ禍におけるストレス,抑うつとの関連2022

    • 著者名/発表者名
      齊藤彩, 松本聡子, 吉武尚美, 菅原ますみ
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第60回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 効果的な就労移行・就労定着支援システムに関する研究(4)―パーソナリティ特性に着目して―2022

    • 著者名/発表者名
      齊藤彩, 佐藤みのり, 竹山康代
    • 学会等名
      日本パーソナリティ心理学会第31回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi