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歯科衛生士教育における対話型患者ロボットを用いた臨床能力向上プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K13751
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

安達 奈穂子  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00823650)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード歯科衛生士教育 / 患者ロボット / 教育プログラム / コミュニケーション能力 / 医療面接 / 歯科衛生士 / 教育 / 臨床実習 / ロボット / 学生
研究開始時の研究の概要

質の高い歯科衛生士を育成するためには、実際の患者や施設利用者を対象とする臨床実習が重要であるが、コロナ禍においては十分に実施できない状況が続いており、大学教育の場で代替の有効な新形態が求められている。そこで、本研究では、人体に酷似した外観と反応を備え、対話することのできるヒト型患者ロボット(シムロイド、株式会社モリタ製作所)を用いて、臨床実習の代替となる教育プログラムを開発し、その効果を検証する。歯科衛生士学生を対象に、コミュニケーション能力・医療面接能力の向上、臨床に対する自信を培うためのプログラムを実施、得られたデータを検証し、新たな実習プログラムの構築を行い社会に提唱する。

研究実績の概要

質の高い歯科衛生士を育成するためには、実際の患者や施設の利用者と近距離で向き合って歯科衛生士業務を経験する臨床実習が重要であるが、コロナ禍においては、十分に実施できない状況が続いており、大学教育の場では、代替の有効な新形態が求められている。そこで、本研究では、ヒト型患者ロボット(シムロイド)を用いて、臨床実習の代替となる教育プログラムを開発し、その効果を検証する。シムロイドとは、「人体に酷似した外観と反応(表情・動き・会話)を備えたヒト型患者ロボット」であり、「対話型臨床実習教育シミュレーションシステム」である。マイクを通じた呼びかけを認識し、予めプログラムされた応答を表情や頭部、手の動きとともに実行する。録画機能があり、客観的なフィードバックが出来る。
本研究では、歯科衛生士学生を対象に、医療者として特に必要なスキルである、コミュニケーション能力・医療面接能力の向上および臨床に対する自信を培うための教育シミュレーションプログラムを実施、学生による自己評価および指導者評価、実習等に対する自信の程度を問う質問紙調査を行う。得られたデータを分析して、本シミュレーション実習が歯科衛生士教育に有望であることを検証し、新たな実習プログラムの構築を行い社会に提唱する。
本年度は、教育プログラムに使用するシナリオ作成・評価表作成のための知見・情報の収集、先行研究レビュー、予備的な検証のため技能実習の際にシムロイドを用いてデータを収集した。また、国際的な潮流に基づいてシナリオ作成をするため、ミシガン大学にてアメリカにおける歯科衛生士教育の視察および共同研究についての議論を行った。2024年度に実施される国際学会の口演発表に応募し、採択された。現在、データ分析および発表の準備、論文執筆を進めているところである。また、2024年度のプログラム実施に向けた準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、昨年度に引き続き、教育プログラムに使用するシナリオ・評価表作成のための知見・情報の収集、先行研究レビューを中心として行った。また、国際的な潮流に基づいてシナリオ作成をするため、ミシガン大学にてアメリカにおける歯科衛生士教育の視察および共同研究についての議論を行った。予備的な検証のため技能実習の際にシムロイドを用いてデータを収集し、分析を実施し、2024年度に実施される国際学会に採択されたため、発表の準備を進めているところである。また、2024年度の教育プログラム実施に向けて、各所部門との調整を進めているところである。

今後の研究の推進方策

次年度は、シナリオ・評価表の完成を目指し、それらを用いたしたシミュレーション実習を実施する。ミシガン大学に引き続き、ミネソタ大学、オハイオ大学の歯科衛生士研究者とコンタクトを取っており、共同研究について議論を進める。
国際学会にてこれまでの分析結果を発表し、論文を投稿する。
COVID-19に関する状況が変化しており、学内授業方針に変更が見込まれるため、その方針に準じて実習内容を変更する可能性がある。当初予定していた臨床実習の授業内で実施が不可となった場合には、基礎実習にて実施する等検討をする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2022

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] ポストコロナ時代に向けて、これからの口腔健康管理「これまでも、これからも 口腔健康管理の担い手は歯科衛生士」2024

    • 著者名/発表者名
      安達奈穂子
    • 雑誌名

      Quint DENTAL AD Chronicle 2024

      巻: - ページ: 8-9

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 歯科衛生士教育におけるシムロイドの活用2022

    • 著者名/発表者名
      安達奈穂子、品田佳世子
    • 雑誌名

      口腔病学会雑誌

      巻: 89 ページ: 18-18

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Effectiveness of a simulation program using humanoid patient robot in dental hygiene clinical training2024

    • 著者名/発表者名
      Naoko Adachi, Hitomi Suzuki, Masayo Sunaga, Atsuhiro Kinoshita, Kumiko Sugimoto, Naomi Yoshida, Kayoko Shinada
    • 学会等名
      International Symposium on Dental Hygiene 2024
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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