研究課題/領域番号 |
22K13756
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大阪国際工科専門職大学 |
研究代表者 |
ALIZADEH MEHRASA 大阪国際工科専門職大学, 工科学部, 助教 (60866961)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | VR / Virtual reality / バーチャルリアリティ / エンゲージメント / 学習効果 / Engagement / Learning outcomes / Small Talk / 没入学習 / 英語学習 / 外国語不安 / 自己効力感 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの日本人は長年学習しているにもかかわらず,英語学習に関する困難を感じ,コミュニケーション意欲が低いのが現状である.先行研究では,様々な原因が報告されており,その一つの要素は学習者の外国語不安である.本研究では,VRによる没入型学習を導入することによって,日本人の英語学習における自己効力感・学習成果を向上させ,外国語不安を取り除くことを目指す.具体的には,まずシラバスを設計し,授業計画を立てた上で,次のような比較実験を行う.VRを利用した提案手法を従来のビデオ会議システムを使用した遠隔教育実践と長期的に比較し,VRを利用した教育実践が学習者の心理状態及び学習効果に及ぼす影響を検証する.
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研究実績の概要 |
本研究は,バーチャル空間が英語教育に及ぼす影響を検証することを目的としている.そのため,2022年度には,ベースラインを作るため,Zoomを用いた教育実践に兼ねてデータ収集を実施した.2023年度の前半には,Zoomを利用した教育実践で収集したデータを分析し,その成果を国内外の研究会議で発表した.2023年度の後半には,WebVR技術を活用した「Frame」というVR空間を使用し,教育実践およびデータ収集のための実験を行った.Frameは,パソコン,モバイル端末,またはVRヘッドマウントディスプレイで利用可能なVR空間であり,BYOD(Bring Your Own Device)の教育現場に適していると考えられる.VR群の実験では,Zoomでの実施時と同様に,複数の大学から募集した被験者に11週間にわたる長期間の協力を得て実施された.授業内容は,英会話におけるスモールトークの技術に重点を置いており,収集されたデータには,VR空間内での映像や音声,さらにエンゲージメントや不安などの心理状態を測定するためのアンケートやインタビューによる情報が含まれている.これらのデータは2024年度に分析し,研究結果は国内外の学術会議や学術ジャーナルへの投稿を予定している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
計画的に倫理審査を再度通すことができ,VR群の実験もすでに実施できたため,本課題は当初の計画以上に発展していると判断する.そして,比較群の実験データも分析し,順調に2023年度中に結果を国内外の学会で発表した.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,Zoom及びVR群のデータを分析する予定であり,研究成果を幅広く発信していきたい.また,国内の研究大会だけでなく,国際会議における研究発表やワークショップを実施する予定である.さらに,発表を通じて他研究者から得たフィードバックをもとに,研究成果を学術論文として国際ジャーナルに投稿する予定である.
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