研究課題/領域番号 |
22K13757
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
橋元 真央 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (80804153)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 運動発達 / 機能性左右非対称性 / 幼児 / 測定評価 / 発育発達 / 教育工学 / スポーツ科学 / 健康教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、現代の子どもの健康課題に着目し、特に日本の教育課程における早期のヘルスリテラシー育成の現状に鑑み、保幼小接続期における健康教育の加速的促進を図ることを目標とする。 そこで、モーション認知(動作解析)技術及びICT(情報通信技術)を活用した、個人や集団の「身体運動の可視化」による教育実践に着目して、幼児の基本的動作評価システムを構築するために必要となる基礎的な知見を蓄積することを目指す。 1)幼児の基本的動作(姿勢・歩行・走行・跳躍等)について定量化を行ない、2)学習者(幼児)の動作評価システムを構築し、3)システムの有用性を検証することで実装性の高い健康教育プログラムの実践を提案する。
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研究実績の概要 |
本研究では、現代の子どもの健康課題に着目し、特に日本の教育課程における早期のヘルスリテラシー育成の現状に鑑み、保幼小接続期における健康教育の加速的促進を図ることを目標としている。そこで、モーション認知(動作解析)技術及びICT(情報通信技術)を活用した、個人や集団の「身体運動の可視化」による教育実践に着目して、幼児の基本的動作評価システムを構築するために必要となる基礎的な知見を蓄積することを目指し、1)幼児の基本的動作(姿勢・歩行・走行・跳躍等)について定量化を行ない、2)学習者(幼児)の動作評価システムを構築し、3)システムの有用性を検証することで実装性の高い健康教育プログラムの実践を提案することを目的としている。 今年度は、大阪教育大学附属幼稚園の3歳児~5歳児、幼児とその保護者125組を対象に、エディンバラ利き手テストにより、手の活動における利き手指数について調査を実施、検討した。 また運動の測定評価では、5歳児60名を対象に、左右の手指の器用さだけでなく、片足ケンケン走、ボールキック、ボール投げ(的あて)、走行時の振り返り方向など7項目、運動時の機能的左右非対称性に着目している。 その結果、幼児期は実施動作により利き側が異なるクロスドミナンス型の出現率が高く、また本人の自覚の有無に関わらず同じ動作であっても利き側が定まっていない場合もみられた。このことから、幼児の運動発達においては、鉛筆やお箸を持つ手など利き手テストで算出される利き手指数や本人や保護者の認識による利き手を一概に利き側と特定することは子ども達の運動発達を阻害する要因の一つになり得るのではないかと考えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
附属幼稚園で、約50名の年長児を対象とした運動の測定評価を進めていたが、行事や通常保育の進行の妨げにならないよう配慮しながら測定可能日時を調整し、また混乱を避けるために少人数のグループに分けて実施したため、想定よりも時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、幼児の運動獲得過程における発達特性を評価するにあたって、基本動作の利き側・非利き側の左右差に着目して分析を進める。その為に、コントロール群として青年期の健常者も研究対象とし、幼児後期~学童期との比較を行なう。 2024年度は、前半に青年期の健常者50名を対象とする運動測定を実施し、幼児期の傾向と比較検討する。後半に機能的左右非対称性(幼少期の利き手の矯正等含む)と運動パフォーマンスの因果関係を検討し、測定精度の検証及び評価尺度の策定を進める。
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