研究課題/領域番号 |
22K13765
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
後藤 孔 早稲田大学, グローバルエデュケーションセンター, 講師(任期付) (80825943)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | プログラミング教育 / 情報教育 |
研究開始時の研究の概要 |
コンピュータ上でパズルのような図形を他の図形と結合させながらプログラムの作成を行う手法がある。その手法をビジュアルプログラミングといい、プログラミングに用いる図形を連動ブロックという。本研究の目的は、連動ブロックもしくは文字で構成されたプログラムのソースコードを自動的に即時相互変換するプログラミング学習環境を開発し、それをプログラミング教育に導入することによって、教育効果が得られるかどうかを検証することにある。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、ブロック形式またはテキスト形式のプログラムソースコードを自動的に即時相互変換するプログラミング学習環境を開発し、それを中等教育におけるプログラミング教育または情報教育に導入して教育効果を検証することである。最終年度の成果として、自動的な即時相互変換機能を持つウェブページエディタの開発に取り組んだ。従来のウェブページエディタではビジュアルブロックとHTMLテキストの手動変換が可能であったが、自動的な即時相互変換機能は存在しなかった。本研究では、ビジュアルブロックとHTMLテキスト間の自動的な即時相互変換が可能なウェブページエディタを開発し、Chrome ExtensionsとFile System Access APIを利用して、ローカル画像ファイルの自動読み込み機能も実装した。この機能により、ローカル画像を含むWebページの表示も自動的な即時相互変換によって行えるようになった。この機能を利用する際には、特定ディレクトリへのアクセス許可を一度与えることで、その後の自動的な即時相互変換が可能となる。このウェブページエディタを日本の中学校で実践利用し、その有効性を評価した。多くの生徒がこのエディタを学習に使用することに対して肯定的な反応を示した。 研究期間全体を通じた成果は以下の通りである。まず、JavaScriptとPythonのプログラムを即時相互変換できる統合開発環境を開発した。さらに、Blocklyを基盤としてビジュアルブロックとHTMLテキストを即時相互変換するウェブページエディタを開発した。これらの教材を用いて中学校と高等学校で授業を行い、生徒からフィードバックを収集した。生徒たちは、学習意欲の向上やプログラミング言語またはHTMLの理解促進に役立つと評価した。これらの成果は、新たなプログラミング教育手法およびツールの開発に貢献していることを示している。
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