研究課題/領域番号 |
22K13769
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
三井 一希 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (70880102)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 学習者主体 / 1人1台端末 / クラウド / 独学パッケージ / 教師教育 / 授業観 / 学習者主体の学びへの変容 / 小学校教師 |
研究開始時の研究の概要 |
GIGAスクール構想で整備された1人1台端末下で,学習者主体の学びをつくっていくことが求められているものの,教師への支援策は十分ではない. 本研究では,学習者主体の学びへの変容を促す小学校教師向け独学パッケージを開発することでこの課題の解決をねらう. 学習者主体の授業観を明らかにし,授業観に基づいた教授行動の映像や授業事例等をパッケージ化して,適切なナビゲーションのもとで独学できるところに開発する教材の特徴がある.
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研究実績の概要 |
GIGAスクール構想で整備された1人1台端末やクラウド環境下で,学習者主体の学びをつくっていくことが求められているものの,教師への支援策は十分ではない.そこで,本研究では,学習者主体の学びへの変容を促す小学校教師向け独学パッケージを開発することでこの課題の解決をねらっている. 第2年次(令和5年度)は,学習者主体の学びの理論的基盤となる自己調整学習やメタ認知に焦点を当て,クラウド環境下における児童の学びについて調査分析を行い,論文の形で報告をした(日本教育工学会論文誌「小学校第4学年児童による思考ツールの選択に関するメタ認知にクラウドで共有した他者の振り返りの参照が与える影響」,同「日常的に学習者用デジタル教科書を活用している学級における児童の学習者用デジタル教科書の活用の特徴に関する事例調査」).また,児童を取り巻く学習環境の研究レビューやAI技術を取り入れた授業の開発を行い,論文の形で報告をした(日本教育工学会論文誌「初等中等教育における現代の教育ニーズに対する学習環境研究の動向」,同「AIによる画像認識機能の体験を組み込んだ水産業に関する授業の開発と評価」). さらに,児童が自らの学びを調整しやすくなるよう動機づけの学習理論を小学生へ展開する学習プログラムの設計を行い,学会発表を行った(日本教育工学会2024年春季全国大会「小学生を対象とした『学習に対するやる気』に関する実態調査とARCSモデルを学ぶ学習プログラムの設計」).これらの研究成果は,今後開発する独学パッケージに含める予定である. 加えて,独学パッケージに取り入れる授業動画の撮影(小学校2本,中学校2本,特別支援学校1本),ウェアラブルカメラを用いた教師目線での授業動画の撮影を実施した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画していたとおり,独学パッケージに含める授業映像の撮影,教師の教室内での動きのイメージを理解しやすくするためのウェアラブルカメラを用いた教師目線での授業動画の撮影が完了した.また,1人1台端末やAIを活用した授業事例の新規創出や関連領域の研究レビューまで研究内容を広げることができた.論文誌への投稿や学会発表等を通じた研究成果の公表についても,おおむね予定どおり進められている.
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今後の研究の推進方策 |
第3年次(令和6年度):第2年次までに撮影した授業動画や開発した授業事例を教師が独学しやすい形でパッケージ化する.また,ナビゲーションを教材に組み込むことで学びやすい教材となるように工夫を重ねる.加えて,教師が授業をデザインする上で活用できる学習理論を精選し,独学教材へ組み込んでいく.研究成果についてはこれまで同様,論文誌への投稿や学会発表を通じて公表していく.
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