研究課題/領域番号 |
22K13795
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
玉井 颯一 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 客員研究員 (00848517)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 排斥 / オンライン集団実験 / 環境要因 / オンライン実験 / 集団実験 / 仲間はずれ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、心理実験の手法と数理モデルによる解析を組み合わせ、排斥がどのようなプロセスで生じるのか明らかにする。従来、排斥を引き起こす要因として個人の心理特性が注目されてきたが、心理要因への介入は多くの時間を要するため、いかなる状況で排斥が生じるかを明らかにする必要がある。しかし、排斥を引き起こす状況要因は十分に検討されていないため、本研究では、排斥が日常的に生じている教育・産業場面で面接をおこない、排斥を招く要因に関する示唆を得る。さらに、大規模サンプルの行動実験により、排斥の発生プロセスを数理モデルで表現、その生じやすさを確率で求め、定量的予測と制御を目指す。
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研究実績の概要 |
これまで多くの心理学研究が、仲間はずれ(排斥)の対象となった人物がどのような心理プロセスを経験するかに注目してきた。こうした研究知見は、排斥がいかに深刻な社会問題であるかを示してきた一方、どうすれば排斥を予防できるかという視点については十分な示唆をもたらしてこなかった。そこで本研究課題では、これまでの研究では十分に検討されてこなかった「どのようなプロセスで排斥が生じるのか」についてを検討することとする。より具体的には、排斥が生じる確率を規定するような状況要因を明らかにするために、実際に複数の実験参加者を対象とした集団実験を実施し、排斥を未然に防止するための手立てを得ることである。本年度は、昨年度に作成した実験プログラムの見直しを行った。プログラムの開発から予備実験の実施まで円滑に進められたものの、参加者が実験への参加を途中で取りやめてしまう脱落が想定よりも高い確率で生じてしまい、その対応策を講じることに依然として時間を要している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
オンラインで集団実験を実施するためのプログラムの開発はおおよそ完了した。実際に集団実験を進めるにあたり、修正が必要な問題が見つかったため、その対応策の策定と実装に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
予備実験において実験プログラム自体は安定的に動作することが確認されたものの、参加者の収集に人的・時間的コストを要するため、より効率的な方法で実験を実施するための方針を定めることが求められる。こうした方針を定めた上で、本年度はどのような環境要因が排斥の発生確率に強く影響するかをより精緻に検討する。
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